Kodakブランドのミラーレス一眼も登場
同時に発表された「SP1」(予想実売価格3万円前後)は、広角160度の撮影が可能なアクションカム。有効1424万画素の1/2.33型CMOSセンサーを搭載し、本体のみで10m防水に対応する。
基本的な機能はSP360とほぼ同じで、こちらもフルHD(30p)での記録が可能だが、記録形式はMOVとなっている。
このほか、低価格なミラーレス一眼カメラ「S-1」も発表。1683万画素の撮像素子を搭載。マイクロフォーサーズに準拠しており、ストロボと12-45mmのレンズが付属して予想実売価格が6万円前後というリーズナブルなモデルとなっている。
マスプロがなぜカメラ製品を発売するのか!?
なぜ、マスプロがデジカメ事業に参入するのか、同社代表取締役社長の端山佳誠氏がその理由を説明した。
テレビ受信アンテナで業界ナンバーワンを誇る同社だが、テレビのアナログ放送終了などの影響で、ここ数年は大変厳しい経営状態が続いているという。
そこで、第2の事業の柱としてセキュリティーカメラ製品を2011年から市場に投入してきたが、その過程で米国企業のJK Imagingと出会ったという。
JK ImagingはKodakのデジタル製品部門とライセンス契約している企業で、今回マスプロはKodakブランドのデジカメ、デジタルビデオの独占販売権を取得。その第一弾製品として製品を発表した。
同社はアンテナ事業で築いた全国の流通ネットワークを生かして、「Kodak PIXPRO」ブランドを早期に確立し、価値向上に取り組んでいくという。端山氏は「市場の変化を最大のビジネスチャンスととらえ、全社挙げて地位確立に取り組んでいく」と語った。