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タブレットの良さが際立つタブレット、デジタイザーの使い勝手も良好!

598gと軽い10.1型タブは文書作成もばっちり! 「LaVie Tab W」

2014年09月26日 15時30分更新

文● 高橋量

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USBやMicroHDMIやセンサー類、インターフェイスも充実

 LaVie Tab Wは、インターフェースとしてはUSB2.0端子×1、Micro HDMI端子、micro SD/microSDHC/microSDXC対応メモリーカードスロットが用意されている。USB3.0端子は搭載されていないものの、フルサイズ端子が用意されているのはありがたい。プリンターやスキャナーなどの周辺機器を、変換ケーブルなしで利用可能だ。

左側面にはフルサイズのUSB2.0端子と電源コネクターが用意されている

右側面はMicroHDMI端子、メモリーカードスロット、音量調節ボタン、ヘッドホン端子の構成

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANと、Bluetooth 4.0に対応している。LTEなどのモバイル通信機能には対応していないため、外出先で利用するならモバイルルーターを用意しておきたい。スマホのテザリング機能を使ってネットに接続する手もあるが、容量の制限を考えると回線を別に用意しておいたほうが安心だ。

モバイルルーターを利用することで、利用場所や通信料制限を気にすることなくネットに接続できる。カフェで休憩中している最中でも、メールのチェックなどに活用可能だ

PCではデータ転送量が大きくなるため、容量の多いプランを選びたい。今回はWiMAX/WiMAX 2+に対応するNECプラットフォームズの「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11」を利用した

 搭載しているセンサーはGPS、加速度センサー、地磁気センサー、ジャイロセンサー、照度センサーの5種類。なかでも特にビジネスシーンで有効なのは、地図アプリに必須のGPSだ。訪問先や待ち合わせの場所を知らなくても、GPS内蔵のLaVie Tab Wがあれば地図で現在地を確認しながら目的の場所を探すことができる。地図を大きな画面で表示できるので、わかりやすさの面ではスマホより上だ。

地図アプリで現在地周辺を調べている様子と、アプリ画面の例。GPSの精度は高いが、屋内では10~20m程度ズレることもある

 カメラの有効画素数はフロントが200万画素で、リアが800万画素。リアカメラは主にビデオチャット用なので、それほど高い解像度は必要ないだろう。高精細なリアカメラは書類の取り込みに向いている。打ち合わせ先でもらった資料を撮影して会社へ送信したり、大量の資料をスキャナーアプリでPDF化してペーパーレス化を実現するなど、さまざまな活用が可能だ。画素数が高いため細部まではっきりと記録できるほか、OCRソフトの認識精度が向上するなどメリットも多い。

打ち合わせ先でもらった資料をカメラアプリで撮影して瞬時にデジタル化。メールやクラウドでメンバーと共有することで、仕事のスピード感も飛躍的に向上する

 今回のレビューにあたってLaVie Tab Wをさまざまな場所で試用したのだが、移動時間を含めておよそ3時間程度利用したにも関わらず、バッテリー残量は86%とわずか14%しか減っていなかった。実際には使い方によってバッテリーの減り方は変わってくるが、この調子であれば丸1日は十分持つだろう。もしかすると、1日くらいは充電を忘れても大丈夫かもしれない。肝心なときにバッテリー切れで困ることはなさそうだ。

タブレットの持ち運びやすさ、ノートPCの使いやすさを両立

 最近ではタブレットのビジネス利用が注目されているが、生産性の面ではまだPCのほうが優れている。とは言え、タブレットの手軽さと持ち運びやすさは、PCにはない魅力だ。その両方を兼ね備えたLaVie Tab Wは、まさにビジネスにピッタリのデバイスだと言える。

ビジネス向けのモバイルデバイスとして確かな性能を持つ「LaVie Tab W」

 唯一気になるのはPCとしての基本スペックだ。CPUがAtom Z3795(1.6GHz)でメモリー容量が4GB、ストレージは64GBのeMMCと、標準的なUltrabookと比べると性能面でやや劣っている。特にストレージ容量は厳しく、試用機では空き容量が30GB程度だった。

 だが利用用途がネットとメール、文書作成程度ならスペック的には問題ない。ストレージの容量が少ない点についても、クラウドストレージや外部ストレージを利用することで解決できる。デスクで使うメインマシンよりも、持ち運び用のサブマシンとしてのほうが利用価値が高いと言えるだろう。外出先でも軽快なフットワークでバリバリと仕事をこなしたい人におすすめだ。

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