PCとしての生産性の高さと、タブレット並みの持ち運びやすさ
Core M搭載の「LaVie U」は次世代の2-in-1 Ultrabookだ!
2015年01月14日 08時20分更新
NECパーソナルコンピュータの「LaVie U」は、キーボードを取り外すことでタブレットとしても利用できる2-in-1タイプの11.6型Ultrabookだ。CPUには“Broadwell”の開発コードで知られる新型プロセッサーの「Core M」を搭載。14nmプロセスを採用したこの最新CPUが、どれほどの性能を持っているのか気になっている人も多いだろう。
薄さ9.6mm、約8.2時間の長時間駆動
ボディは軽量薄型で持ち運びやすく、バッテリー駆動時間は約8.2時間(JEITA 2.0、上位モデルは約8時間)とモバイル性能もバッチリだ。今回はパワーと携帯性を兼ね備えた「LaVie U」について、モバイルデバイスとしてどこまで「使える」のかを検証する。
「LaVie U」2014年秋冬モデル | ||
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機種名 | LU550/TSS | LU350/TSS |
CPU | Core M-5Y71(1.20GHz) | Core M-5Y10(0.80GHz) |
メモリー | 4GB | |
ディスプレー | 11.6型IPS液晶(1920×1080ドット) | |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 5300(CPUに内蔵) | |
ストレージ | 約128GB SSD | |
光学式ドライブ | なし | |
通信機能 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n(インテルWiDi対応)、Bluetooth 4.0 | |
インターフェース | USB3.0端子×1、USB2.0端子×1(キーボードに搭載)、microHDMI端子 | |
カメラ機能 | 前面約200万画素のHD解像度(1080p)カメラ、背面約500万画素のHD解像度(1080p)カメラ | |
カードスロット | micro SD/microSDHC/microSDXC対応メモリーカードスロット | |
センサー | 加速度センサー、地磁気センサー、ジャイロセンサー、照度センサー | |
ポインティングデバイス | デジタイザー(電磁誘導方式)、マルチジェスチャー対応タッチパッド | マルチジェスチャー対応タッチパッド |
サイズ | 幅301.1×奥行192.5×高さ9.6mm | |
重量 | 約822g | 約795g |
バッテリー駆動時間 | 約8時間(JEITA 2.0) | 約8.2時間(JEITA 2.0) |
OS | Windows 8.1 Update(64ビット) | |
オフィスアプリ | Office Home and Business Premium プラス Office 365 サービス | |
主な付属品 | デジタイザーペン、キーボード、ACアダプター | キーボード、ACアダプター |
まずは「LaVie U」の外観から見てみよう。キーボードを取り外した状態の本体サイズは幅301.1×奥行き192.5×高さ9.6mm。11.6型タブレットと比較するとフットプリント(接地面積)は平均的だが、9.6mmはかなり薄い。キーボードをセットするとサイズは幅301.4×奥行き216.7×高さ17.4~26.4mmと大きくなるが、デタッチャブル型の2-in-1デバイスであることを考えれば、納得できる範囲だ。
ディスプレーは11.6型で、解像度は1920×1080ドットのフルHDだ。10点マルチタッチ対応で、液晶には視野角の広いIPSパネルを採用。発色は良好で、タッチ操作の反応もまったく問題はない。
付属キーボード&ペン入力が快適!
付属キーボードは88キー構成の日本語配列で、18.5mmのキーピッチが確保されている。11.6型デバイス向けのキーボードとしては大きめのキーだ。キーストロークは1.8mmで打ち心地は悪くない。むしろ、11.6型向けとしてはかなり使いやすい部類に入るだろう。普段はフルサイズ(19mm)のキーボードを使っている筆者でも、違和感なく利用することができた。ただしEnterキー周辺がやや窮屈なので、慣れるまで少々戸惑うことがあるかもしれない。
「LaVie U」にはデジタイザー対応の「LU550/TSS」と非対応の「LU350/TSS」の2種類が用意されている。「LU550/TSS」なら付属のデジタイザーペンを使った、快適なペン入力が可能だ。ペンの長さは140mmで、直径は7.4mm。グリップ感は通常のペンと同じだが、材質に樹脂が使われている影響で重量が軽く、ややチープな印象を受けた。とはいえ、付属のペンとしては問題ないクオリティーだろう。
キーボードは少々重めだが……?
本体重量は「LU550/TSS」が約822g、「LU350/TSS」が約795gとなっている。デジタイザーを搭載しているほうが27gほど重くなるが、センサーなどの部品が増えることを考えればやむを得ないことだ。ピュアタブレットとしてはそれほど軽くはないが、持ち運びは苦にならない重さである。
ただしキーボードの重量が約560gで、本体とキーボードを合わせると「LU550/TSS」の場合で1.38kg、「LU350/TSS」だと1.35kgと少々重めだ。とはいえ問題なく持ち歩ける範囲内ではあり、タブレットとしても使える2-in-1デバイスのメリットを考慮に入れれば納得できる。
インターフェースとしてはディスプレー部にUSB 3.0端子とmicroHDMI端子、micro SD/microSDHC/microSDXC対応メモリーカードスロットが用意されている。キーボードを接続すれば、さらにUSB 2.0端子を利用可能だ。無線機能はIEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0に対応。フロントに約200万画素、リアに約500万画素のHD解像度(1080p)カメラが用意されている。センサー類は加速度センサー、地磁気センサー、ジャイロセンサー、照度センサーの構成だ。
(次ページ、「「LaVie Tab W」と見た目は似ているが中身はまるで違う」に続く)
