Chromebookを実際に使ってみた
起動もブラウジングも高速、 Acer Chromebook C720レビュー
2014年08月27日 09時00分更新
ハイエンドPCに見劣りしない快適なウェブブラウジング
CPUはCeleron 2955U(1.40GHz)、メモリーは前述のとおり4GB、ストレージは16GB SSDを搭載する。もともとChromebookはウェブブラウザー上でほとんどの操作を行う構造で、高い性能を必要としない。ハードウェアがChromeブラウザーに最適化されていることもあり、この程度のスペックでもハイエンドなWindowsマシンに見劣りしない、キビキビした快適なウェブブラウジングが可能だ。
Chromebook C720はメモリー容量の大きさが特徴で、通常のブラウジングやドキュメント編集などはもちろん、ためしにブラウザーのタブを10個ほど開いてみても、処理がもたついたり画面がカクつくようなことはなかった。ちなみにSSDの容量が16GBとごくわずかなのは、Chromebookのデータ保存がクラウドに依存しているため。Chromeブラウザ上でウェブアプリを実行し、データはGoogleドライブへ保存する、というのがChromebookの基本的な使い方になる。
ディスプレーは11.6型HD(1366×768ドット)ノングレア液晶で、タッチ操作には対応していない。ここに関しては取り立ててコメントするところもなく、コストを考えれば妥当な性能という感じだ。なお、ベゼル上部には720pのHD対応ウェブカメラを搭載している。
キーボードは78キー。当然だが、Windows搭載マシンとは微妙に異なるレイアウトとなっている。キーピッチは比較的広く取られているが、右端のエンターキーなど一部キーの間が詰まっていて、慣れるまではやや扱いづらい印象を受けた。本体の薄さのせいもありキーストロークは深くないものの、打鍵時の手ごたえは十分だ。また、豊富なショートカットキーが割り当てられており、コピペなどの基本的な操作から「領域をスクリーンショット」「Unicode文字の入力」「デベロッパーツール」など特殊な操作までが可能になっている。
Chromebookのもう一つの特徴はバッテリー駆動時間の長さ。Chromebook C720は最大約8.5時間駆動をうたっており、教育やビジネス用途で一日中持ち運ぶことも想定している。実際に国内の教育機関へ導入したパイロットケースでは、電源アダプターは家に置いたままPC本体だけを学校へ持ってくる学生が多かったそうだ。編集部でも6時間程度ウェブブラウジングに利用してみたが、終了直前には充電が10%以上残っていた。このぐらいの時間であれば問題なく稼働するだろう。
(続く)
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