海辺の情報取得で活躍する、YOGA TABLET 8
「海岸ではほんの5分前まで笑顔でいた人が、瞬く間に瀕死の状態になる。そんな緊迫感があるからこそオンタイムでの情報共有がもっとも重要。情報が早ければ(適切な場所に適切な人を)回し、その時間差をなくせる」
こう話すのは鎌倉・由比ヶ浜海岸で、由比ヶ浜監視所の監視長を務める朽木 豊氏だ。父は日本のライフセービング界の草分け的存在。自身も日本人初のゴールドコースト ライフガードとして、1年の大半をオーストラリアで過ごす。世界最先端の技術と取り組みを肌で感じ、「英語で得た知識を日本語で伝えるのが自分の責任だと思っている」とする。
朽木氏はここ数年、夏は生まれ育った地元・鎌倉の由比ヶ浜でライフガードとして働いている。同じ由比ヶ浜監視所で夏の間、監視業務を担当する鎌倉ライフガードはこの夏「YOGA TABLET 8」を導入。まだ限られた台数だが、由比ヶ浜の監視所で2台、材木座海岸で1台が稼動している。ひとつは今後どのように風向きや波、天候が変化していくかをリアルタイムに知り、迅速な判断に役立てるため。もうひとつはシフト表をはじめとした情報共有を迅速にするためだ。
公務員として働き、ライフガードが消防・警察に並ぶ地位があるオーストラリア。ボランティアが主体の日本。取材を進める中で、YOGA TABLET 8を導入したメリット、オーストラリアと日本の環境の違い、そしてITが果たせる役割といったことに話題が進んだ。