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通信内蔵で海でも元気に活躍する、YOGA TABLET 8

鎌倉ライフガードに聞く「なぜ海でもタブレットが有効なのか」

2014年08月12日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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SNSやカメラを使った記録、外国人の救護活動にも活用

 Dropboxには業務マニュアルが共有されているが、その中には英語/日本語2種類のドキュメントが用意されている。またコミュニケーションをとる際には、ペン入力を使って文字で書いたり、図で指し示すことでより正確に情報を伝えることも可能になる。さらに応急処置を施した後、近くの医療機関を紹介する際にも地図を表示して示せる。過去はこういった場合、各国語に合わせた紙のドキュメントなどを用意する必要があったが、タブレットであればかさばらず、1台で必要な情報を集約することができる。自立して相手に見せられるという特徴はこういった場合にも有利に働く。

 内蔵のカメラには思い出を残し、日誌として残す使い方に加え、目にしたものをそのまま記録できるというメリットもある。例えば波の高さは数字として記録に残るが、それが必ずしもイメージを喚起するわけではない。しかし、写真にすればこの高さであれば、このぐらいのものになるという具体的なイメージを喚起できる。このぐらいの波の高さ、こういう状況であればこういった対応が必要であるといった知識の蓄積がメンバーの間で共有できれば、今後の活動にとって有利だろう。

 もちろんTwitterやFacebookなども活用。鎌倉ライフガードは両サービスのアカウントを持っているが、腰越・材木座・由比ヶ浜など近隣に加え、それ以外の他浜とのコミュニケーションをとり、状況を連絡にも積極的に活用できるという。

当日は波が荒く遊泳禁止のサインが出ていたが、一部、沖に出てサーフィンをしている海水浴客も。注意喚起で少々緊迫した空気になる。

 「欲を言えば格安SIMサービスのデータ上限がなく、無制限で使えればいいといった要望もある」とも話すが、満足度は非常に高いようだ。

 エンターテインメント機能と思われがちなスピーカーにも意外なメリットが。

 「無言は人に緊張を強いる。そこに音楽を流すだけでも気持ちがリラックスするし、軽くて薄いのですぐに持って返ることもできる。塩水や潮風、さらには吹き込んだ雨に濡れるといったこともおきているが、今のところ動作に支障は出ていないし、水や汗に濡れた手で触っても操作がしにくいと感じることもない」

防水ではないが壊れにくい気密性の高さが理由のひとつか

 YOGA TABLET 8では、まだここまでの対応はできないが、通信を内蔵した携帯端末は、将来的にはレシーバーの代わりとしてライフセイバー間での情報共有などにも有効活用できるかもしれない。

Lenovo House Beach Marche

 ちなみに7月1日から営業している海の家「Lenovo House Beach Marche」では20台のYOGA TABLET 8を導入しているが、実際に故障したのは1台のみだという。その1台も不注意による落下が原因だ。湿気と潮風に常にさらされ、場合によっては閉店後も、充電するために店内の地面に置いてそのまま放置という環境であるため、予備も相当数用意していたとのことだが、予想以上に高い信頼性が得られて関係者も驚いているという。

約1ヵ月が経ったが、ほとんどのYOGA TABLETは故障もなく、順調に稼動しているという。

 もちろん上記はレノボの保証範囲内からは外れるが、軽量化・薄型化するために本体の気密性をより高く設計したため、このようないい結果が得られたのではないかとレノボは考えている。

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