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「セキュリティ/情報マネジメント技術をIoT全域に」担当幹部が語る

シマンテックはIoT市場にどう関わろうとしているのか?

2014年08月04日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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――それは「シマンテック自身が直接、IoT市場に製品を提供していく」という意味でしょうか。

 前述したとおり、IoTにはさまざまな垂直市場が存在し、それぞれの市場に製品やソリューションを供給するメーカーがいる。しかし、そうしたメーカーがこれからIoTを推進していくうえでは、やはりセキュリティが大きな課題となる。

 そこでシマンテックでは、こうしたメーカーとパートナーシップを結び、チップセットやデバイス、アプリケーションの開発者がセキュリティを組み込む手助けをしている。

 セキュリティだけでなく、マネジメントの技術も提供できる。たとえば、(米国では)コカ・コーラの自販機に“IoT向けのMDM”ツールを提供している。これはスマートデバイス向けのMDMのようなツールで、リモートから自販機の状況をモニタリングしたり、ソフトウェアのアップデートを実行したりできる。

組み込みシステム分野におけるシマンテックの実績

IoTへの取り組みにおいてシマンテックに欠けているものは?

――では、IoTのエコシステム全体を網羅するうえで欠けているもの、欠けている技術としては、どのようなものがあるでしょうか。

 IoTのデバイスは、小さなものから大きなものまでさまざまだ。また、デバイスを動かすOSにもさまざまなものがある。特に組み込みデバイスでは、リアルタイムOSが使われることも多い。

 こうした組み込み機器のOSに対応したソフトウェア、あるいは容量の小さいソフトウェアの開発が必要となるだろう。これは現在取り組んでいるものの1つだ。

 先ほど紹介したIoT向けのMDMもそうだが、モバイル(スマートデバイス)はIoTのサブセットであり、現在モバイル分野で実現していることが、将来的にIoT全体へとクロスオーバーしていくだろう。モバイルの戦略とIoTの戦略にはシナジーがあると考えている。

 シマンテックでは、各業種/分野のIoTに対して、それぞれに適切なソリューションをカスタマイズし、提供することができる。これがわれわれのIoTビジョンだ。

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