8月13日、シマンテックはAndroid対応の企業向けモバイルセキュリティ対策製品「Symantec Mobile Security 7.2」を発表した。あわせてMDM(Mobile Device Management)ツールである「Symantec Mobile Management」でもAndroid対応を加えた。
MDMとの連携で包括的なモバイルセキュリティ
Symantec Mobile Securityは企業向けのモバイルセキュリティソリューション。悪質なアプリケーションやスパイウェアをスキャンしたり、ダウンロード・更新を制御するアンチマルウェア機能を中心に、悪質なWebサイトへのWebプロテクション、リモートワイプや端末検索などの盗難紛失対策、その他、定義ファイルアップデートなどの機能を搭載する。シマンテックのセキュリティ解析ネットワーク「Symantec Global Intelligence Network」を活用することで、70以上のアプリストアと300万種類のモバイルアプリを監視する。セキュリティ状況分析やレポートの作成、違反デバイス矯正のワークフロー化など、管理や自動化機能が充実している。
また、MDMツール「Symantec Mobile Management」との連携も可能になっているのも大きな特徴。プロダクトマーケティング部 プロダクトマーケティングマネージャの金野隆氏は、「多くのベンダーはデバイス管理だけで、セキュリティ機能を持っていないことも多い。弊社のソリューションは柔軟な組み合わせで包括的なモバイルセキュリティを運用できる」とモバイルセキュリティ製品についてアピールした。
最新のSymantec Mobile Management 7.2では、iOSに加えて、Androidへの対応を追加。iOSと同じく効率的なデバイス管理やセキュアなアプリケーション配布が可能になっている。
今後、これらSymantec Mobile SecurityとSymantec Mobile Managementに加え、国内未投入のSymantec App Center(旧Nukona製品)を組み合わせることで、コンテンツやアプリケーションに関してより詳細なポリシーを適用できるという。
Symantec Mobile Security 7.2の初年度ライセンスおよび保守価格はデバイスあたり3700円(税別)。Symantec Mobile Management 7.2では価格の見直しが行なわれ、初年度ライセンスおよび保守価格はデバイスあたり5700円(税別)となった。