“ほぼスマホ”から“うれスマ”になった理由と
端末がAQUOS PHONEになったワケ
コンシューマ事業部 ダイレクトマーケティング部 マネージャーの土生香奈子さん（左）と、コンシューマ事業部 アプライアンスビジネスグループ 主任の伊藤成信さん（右）
――BIGLOBEスマホですが、発表会でのキャッチフレーズがよかったですよね。“うれスマ”。“ほぼスマホ”もそうでしたけれど、覚えやすいですよね。
伊藤 ありがとうございます（笑）。
――さっそくなんですが、このサービスが生まれた経緯を教えてください。
土生 最初、定額制のモバイル通信サービスBIGLOBE 3Gと、通話機能を省いたデータ通信専用のスマートフォンをセットにした「MEDIAS NE-202」を使った「ほぼスマホ」というサービスを始めました（関連記事）。
なぜ“ほぼ”かと言うと、音声通話に対応してないんです。データ通信に特化したようなかたちで、どうしても電話したければ、IP電話としてBIGLOBEフォン・モバイルというアプリを利用できるようにしてありました。音声通話を入れないので、スマホじゃなくて、ほぼスマホ……ということなんです。
ほぼスマホサービスのデビューは2012年6月。機種はNECカシオモバイルのMEDIAS NEC-102だった
また、BIGLOBEの公衆無線Wi-Fiスポットを追加料金なしで利用できるようにしたんですね。お客様によってはデータ通信をすごく使っている方も、使っていない方もいる。発表会でも紹介したように、スマホ利用者の約7割の月間通信容量は1GB以下なんです。
発表会では、スマホ利用者の7割は月のデータ通信量が1GB以下……というアンケート結果を紹介していた
そこで、Wi-Fiスポットを利用すれば、1GBでも問題なく過ごせるようになる……というコンセプトもほぼスマホにはあったんです。昨年12月に端末がAQUOS PHONE SH90Bになったんですが、バッテリーの持ちが前機種よりよくなったこともあって、好評でした。
ただ、やはり音声通話もほしいよね、という声は多くいので、それを入れた形で、同じ機種でサービスを開始する。「ほぼ」は取って、BIGLOBEスマホになった、ということですね。
――なるほど。数ある端末から、AQUOS PHONE SH90Bを選んだ理由はどこにあるんでしょう。
土生 いろいろな選択肢があったんですけれども、弊社のサービスを利用されている方は、40〜50代の男性が多いんですよ。「日本製」というのに惹かれる方が多いですし、IGZO液晶やカメラの画質などのスペックも良かったので、採用となりました。
――第2弾の端末として「LG G2 mini」が予告されていますよね。こちらは、日本製ではないですが……。
LG G2 mini（手前と奥）の投入は9月以降とのこと。白と黒のカラバリがあるのも魅力か
伊藤 いろんな端末を触ったんですが、G2 miniを採用した一番の理由は使いやすさですね。年代が高めのユーザーを想定していたので、背面キーがあるのがいいなと。右利きでも左利きでも、片手でも操作しやすい。画面をノックしてロックが解除できる点とか、その辺りを評価しています。持ちやすさとか、重さの割には軽く感じるところもよかったです。
一番人気は月1GB
アプリで管理もバッチリ
――高速で利用できる通信量が月1GB、2GB、3GB、7GBのプランがありますよね。どれが一番人気なのでしょうか。
土生 1GBが圧倒的に多いですね。次いで、7GBのプランが多い。弊社のデータ通信プランもそういう傾向です。こちらですと、「スタンダードプラン（高速で利用できる通信量が7GB）」なら、SIMが最大3枚まで使えるんです。タブレット、スマホ、ルーターに入れたり、家族とシェアしたりという用途で使われる方が多いですね。BIGLOBEスマホだと、どのプランでもSIMは1枚なんですけれども。
――間よりも、下と上が多いんですね。ところで、特に1GBのプランを利用している人にとっては、「今、何GB使っているのかな？」と気になりそうですが……。
土生 そこで、オートコネクトを改良したんです。もともと、動かしているだけで、BIGLOBEのWi-Fiスポットなら、ID／パスワードの登録ナシで自動接続できるというものです。
サービスを担当している人にとっても、やはりオートコネクトは一押しのアプリのようだ
SIMと紐付けて使えるので、非常に使いやすいという意見はあったものの、「自分が使っているデータ通信量がわからない」という声もありました。それを踏まえて、データ通信量が表示されるようにしました。使いやすくていいというご意見をいただいております。
――BIGLOBEスマホはMNPによって他キャリアから番号を引き継げるのもポイントかと思うんですが、やはり手続きに時間がかかる部分も多いですよね。
MVNOでないキャリア同様、MNPにより電話番号を引き継ぐことも可能だ
土生 どうしても煩雑になってしまうのですが、ただ、本人認証などはどうしても入らなくてはいけないところなので。効率化して時間短縮していこうと、いろいろ試行錯誤しながらやっています。
――今はどういう手順になっているんでしょうか？
伊藤 お申込みしていただいた方に、本人の確証となるものをウェブ上にアップしていただいて、弊社のシステムのところで確認後、OKが出てから戻すという形で、今は音声SIMが人気になっておりまして、最短が音声SIMの場合は2日、スマホの場合は3日ですね。
土生 イオンさんのイオンスマホの裏は弊社のSIMが入っているんですけど、そこは店頭で行っております。イオンさんの店頭では、「はじめまセット」という、各プランにお申込み可能なSIMだけをお求め頂く形で、基本的にはウェブで本人確認をしていくというスキームで回しております。
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