音声通話付きSIMとスマートフォンが一緒になった
BIGLOBEスマホはどんなものか
「格安SIM」が話題になることが増えてきた。月々の通信量やデータ転送速度に制限を付ける代わりに、安価に利用できるデータ通信サービスの総称だ。大手通信キャリアに比べ、1ヵ月あたりの通信料が格段に安いことから利用者が増えている。
ただ、格安SIMサービスでは、端末を自分で用意しなければならないし、音声通話が制限されている場合が多い。そこで出てきたのが「うれスマ」。ビッグローブが7月1日から開始した音声通話付きSIMとスマートフォンのセット、「BIGLOBEスマホ」だ(関連記事)。
格安SIM「BIGLOBE LTE・3G」とシャープの「AQUOS PHONE SH90B」をセットにしたもの。端末は割賦払いで、2年契約を前提に「アシストパックB」と呼ばれる割引が24ヵ月間適用される方式。
高速で利用できる通信量が1GB(1GB以降は128kbps)の「音声通話スタートプラン」を利用した場合、端末割賦代金を含む料金は月3476円(以下、すべて税抜)で、25ヵ月目以降は1600円となる。
通信量が月2GBの「ライトSプラン」では月4481円、月2405円(25ヵ月目以降)、月3GBの「ライトMプラン」では月5614円、月3738円(25ヵ月目以降)、月7GBの「スタンダードプラン」では月6566円、月4690円(25ヵ月目以降)となる。
発表会ではBIGLOBEの古関社長が「皆がうれしいスマホということで、『うれスマ』と名付けました」と胸を張っていたが(関連記事)、実際どのように使えるものなのか。また、このサービスはなぜ生まれたのだろうか。レビューと、サービス担当者のインタビューをお届けしよう。
端末はフルHDのIGZO液晶
F値1.9の明るいカメラもポイント
まずは端末から見ていこう。AQUOS PHONE SH90Bは、2013年春モデルのAQUOS PHONE ZETA SH-06Eとスペックがほぼ同等(関連記事)。
IGZO液晶で、4.8型で画面解像度はフルHD(1080×1920ドット)。CPUはクアッドコアで1.7GHz動作の「Snapdragon APQ8064T」。内蔵メモリーは2GB、内蔵ストレージは32GB。
最短0.4秒で撮影できる高速カメラ機能、F値1.9の明るいカメラなどもあって、最新モデルではないものの、「型遅れ」と感じる人は少ないだろう。市販のワイヤレスチャージャーの上に置くだけで充電できる機能もそなえる。
「AQUOS PHONE SH90B」の主なスペック | |
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メーカー | シャープ |
ディスプレー | 4.8型IGZO液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約70×138×9.9mm |
重量 | 約157g |
CPU | Snapdragon APQ8064T 1.7GHz (クアッドコア) |
内蔵メモリー(RAM) | 2GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 32GB |
外部メモリー | microSDXC(最大32GB) |
OS | Android 4.2 |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素CMOS/イン:約210万画素CMOS |
バッテリー容量 | 2600mAh |
おサイフケータイ | × |
ワンセグ | ○ |
赤外線 | ○ |
防水/防塵 | ○/× |
Qi | ○ |
(次ページでは、BIGLOBEスマホを使ってみる)