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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第43回

ユーザーレビューの見極め方 電化製品、買う買わないの境界線

2014年06月13日 09時00分更新

文● 前田知洋

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ユーザーレビューの見極め方

 高額な電化製品は、ハズレをつかまされたくない。もちろん、それは誰しも思うこと。買い物初心者の頃は、筆者も「一番売れているヤツ下さい」なんて、長い物に巻かれる消費者でした。次にカタログ熟読型のスペックオタクになり、今はユーザーレビューを最も参考にしています。とは言っても、各々、ユーザーはメーカーに思い入れがあったり、自分が選んだ製品がベストチョイスだと信じたいもの。ユーザーレビューの読み方は、ちょっとしたコツがあると思っています。

○ユーザーのポジションに言及してる

 「アマチュアです」とか「どちらかというと、マニアな部類」、「プロです」など、レビューを書くユーザーの立ち位置がハッキリとした評価は、誠実でわかりやすいことが多い。たとえば、ハイエンド製品を求めていても、欲しいのは高画質なのか、多彩なマニュアル操作なのか、パワーなのか、で選ぶメーカーや機種も変わってくるはず。

○どれくらいの製品歴があるのか

 バブルの頃にポルシェに乗っていたんですが、あるとき、知らない人に「アレはトランスミッションが弱いからなぁ…」なんて言われて、悔しいから「それって、968?それとも928の話?」ってたずねたら「乗ったことないので、わかんない」と言われて、ずっこけたことがあります。吉本新喜劇かっ。ユーザーレビューには批判のための批判が混じっている玉石混淆なところが悩みどころ。

 たくさん使用履歴があるユーザーが偉いってわけじゃありません。でも、気に入らない箇所や欠点を語るときに、いろんな製品経験者は、使い方の問題なのか、設計の問題なのかを客観的に判断できることが多いようです。こんなところは、メーカーのカタログのスペックじゃわからないこと。

○レビューに向く、向かないジャンルがある

 たとえば、流動性の高い(中古市場の活発な)カメラや車などは、レビューを書く人も慣れた人が多い。逆に掃除機なんかは、あんまり流動性がありません。もちろん、「買って満足」って感想もありますが、「吸い込まない」「音がうるさい」とか、サポートセンターQ&Aみたいになってます(笑)。オンラインのみで購入する人もいるのか、レビューのなかには「実物を触ったらわかるでしょ?」って内容が案外に多くてビックリしてます。みんなギャンブラーだなぁ…。

 製品のキャッチコピーを鵜呑みにせずに、自分の体感での判断も必要です。さらに「これを毎日○時間、数年使うとしたら…」と想像力を働かせてみる。そんなことがレビューと上手く付き合い、電化製品選びで失敗しないポイントです。

今回選外になった撮影用の照明。購入して半年ですがかなり満足。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。現在、ビジスパからメルマガ「なかマジ - Nakamagi 2.0 -」、「Magical Marketing - ソシアルスキル養成講座 -」を配信中。

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