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DN-1000の上位モデルをレビュー

高級イヤフォンDN-2000は「売れる音」がわかっている

2014年05月18日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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DN-2000

 あの価格破壊的高性能イヤホン「DN-1000」を開発した台湾のDUNU-TOPSOUNDが、その上位機種に相当する「DN-2000」を発売しました。価格はeイヤホン、フジヤエービックともに3万4560円。うーん。ちょっとお高いんじゃないですか?

 でも、2万2420円で売られている、あのDN-1000のクオリティーに、さらにコストをかけて作ったらどうなるのか。業界のヒエラルキーや各社製品の価格体系は果たして一体? などという余計な心配と期待を寄せつつ、DN-2000をしばらく試してみました。

 結論を先に言ってしまうと、この製品の開発担当者は売れる音がどういうものなのか、かなり正確にわかっているようです。

パッケージも高級化。コレクションする人は別として、性能面では何のメリットもないので、こういう部分は簡単に済ませて欲しいところですが、「うちも負けてないんだぜ」という意思表示のようなものでしょうか

ドライバー構成とハウジング構造はDN-1000を継承

 ドライバー構成は10mm口径のダイナミック1基、バランスド・アーマチュア2基のハイブリッド型で、DN-1000と同じ。ハウジングの基本的な構造も、DN-1000のスタイルを踏襲しています。

外観も価格に合わせてグレードアップ。金属の素材色と、切削加工の入ったハウジングの部材が薬莢のよう

ケーブルはY字型。長さ調整用のストッパーも付いています

プラグはL字型(というよりもT字型?)でシリアルナンバー入り

 ハイブリッド型というのは、中高域の解像感に優れたバランスド・アーマチュア型ドライバーと、低音域の量感に優るダイナミック型ドライバーを使い、そのいいとこ取りを狙ったドライバー構成です。AKG K3003の登場以降、ソニーもインナーイヤー型のラインナップ最上位機種として据えるなど流行の兆しを見せているわけですが、音質的にこれと思えるものは、実はそれほど多くありません。

 部品点数も増え構造も複雑化することから、設計やチューニングは難しいようで、ユニット間の位相のズレのようなものを感じたり、特定の帯域にディップがあったりするものが多く、ハイブリッド型を造ろうとはしてみたものの収拾が付かないまま量産してしまったのではないか、そう思えるような製品も珍しくありません。

 その中で滅多に出ない成功例がDN-1000だったわけです。DN-2000もそこを土台にして成り立っているので、まずドライバー構成に起因する特性の悪癖とは無縁です。

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