DLPAリモートアクセス対応NAS、法人向けNASのラインアップ強化が貢献
ストレージ製品は、売上高が13.4%減の335億3200万円。販売台数は前年比24.1%減少。海外市場における低収益製品の販売抑制の影響があった。
NAS製品の売上高は前年比20.8%増の157億300万円。販売台数は5.1%増。録画番組を外出先から視聴できるDLPAリモートアクセス対応NASや、遠隔地からのバックアップなどのオンラインストレージ連携などに対応した法人向けNASのラインアップ強化が貢献した。
ネットワーク製品は、売上高が0.6%増の208億3500万円、販売台数は18.5%減。11acに対応したWi-Fiルーターの拡販のほか、VPNルーターの投入などがあったものの、低収益製品の販売抑制などの影響があった。
サプライ・アクセサリー製品は、売上高が11.7%減の93億5600万円。販売台数は18.6%減となった。Blutooth対応製品のラインアップ強化、急速充電対応モバイルバッテリーなど、スマートフォン、タブレット向けの品揃え強化を行なったものの、販売競争激化の影響を受けたという。
PC互換機向けパーツの売上高は、10.8%増の45億3900万円。その他分野の売上高は4.3%増の43億8000万円となった。
バッファロー=コンシューマというイメージから脱却、
法人向け製品を強化
地域別では、日本での売上高は0.3%増の824億円。周辺機器市場の縮小による個人向け製品の減収分を、法人向け製品の販売強化で補ったという。「バッファロー=コンシューマというイメージから脱却し始めており、法人向け製品が強化されてきた。VARパートナー1000社を通じた法人向け製品の拡販や、法人向けサポート体制の強化、そこに向けた製品投入などにも取り組んできた。法人向けビジネスの売上高は前年比18%増となっている」という。
アジア・オセアニアでは、47.0%減の49億円、北米・中南米は38.4%増の64億円、欧州は12.8%増の75億円。アジアでは中国事業の全面的な見直しなどで減収となったが、他の地域では法人向けNASの販売強化などにより増収となっている。
「海外赤字事業の縮小に取り組み、ブラジルの生産拠点の休眠化、中国事業の全面的見直しなど不採算地域の縮小を図った」という。