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4つの顔を持つ「Yoga 2  11」を検証する 第2回

モバイル用途なら問題なく使えるマシンパワー

Bay-Trail M搭載2-in-1 Ultrabook「Yoga 2 11」の性能をチェック

2014年05月21日 11時00分更新

文● 高橋量

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日常的な作業には十分なスペック

 まずは「Yoga 2 11」の構成パーツについて見てみよう。搭載しているCPUは開発コード「Bay-Trail M」シリーズに属するPentium N3520で、動作周波数2.166GHzの4コア4スレッドだ。「Bay-Trail M」はネットブック用のプロセッサであるため、計算性能自体はそれほど高くはない。だがそのぶん省電力性能に優れ、TDP(消費電力量の目安)は7.5Wとかなり低いのが特徴である。

「CPU-Z」による詳細情報

 グラフィックス機能には、CPU内蔵のインテル HD グラフィックスを利用する。3D描画性能についてはそれほど高くはないため、3Dゲームのプレーには向いていないと考えたほうがいいだろう。2D系のゲームやブラウザーゲームを楽しむのには十分なパワーは持っている。

「GPU-Z」による内蔵GPUの詳細情報

 メモリーはDDR3Lの4GBで、ストレージには500GBのハイブリッドHDDを採用している。ストレージのアクセス性能の面ではハイブリッドHDDよりもSSDのほうが優れているが、より多くの容量を使えることを考えると納得できる構成だ。ちなみに試用機では、利用可能なストレージ容量の合計が428GBと、十分な空き容量が確保されていた。

「CrystalDiskInfo」によるストレージの詳細情報。試用機ではウェスタンデジタル社製の「WD5000M22K-24Z1LT0-SSHD-16GB」が使われていた

ストレージのパーティション構成。システムがインストールされたCドライブのほかに、25GBの容量が割り当てられたDドライブが用意されている

Cドライブの利用状況。空き容量は405GBだった

アプリなどがインストールされたDドライブの空き容量は23GB

 総合的に見ると11.6型の2-in-1 Ultrabookとしては、標準的なパーツ構成といえる。ネットや文書作成はもちろん、動画の視聴やちょっとしたゲームにも十分な性能だ。ただしストレージがハイブリッドHDDであるため、SSDを搭載した他モデルよりも全体的なパフォーマンスでやや低めとなる可能性が高い。だが、ストレージ容量が大きい点と実売価格が10万円前後と比較的手頃なことを考えれば納得できるだろう。

(次ページ、「ベンチマークのスコアは低めだが体感的な速さは十分」に続く)

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