2014年版、ホテルの有線LANをWi-Fi化する「小型ルーター」比較! 第1回
高速11ac、軽量、有線LANをWi-Fi化する小型ルーター選びはココがポイント!
2014年05月02日 11時00分更新
詳細モードに切り替えて多彩な設定が行える
NECアクセステクニカ「PA-W500P」
NECアクセステクニカのPA-W500Pは、最大伝送速度433Mbps(理論値)。添付の「Wi-Fi設定シート」にNFCタグが記載されており、対応端末であればかざすだけでSSIDやセキュリティキーの設定ができる。iPhoneなどのNFCがない端末でも、アプリを入れれば「Wi-Fi設定シート」上のQRコードを使って設定可能だ。特筆すべきは、詳細設定モードが用意されている点。DHCPやパケットフィルタといった据え置き機なみの設定項目がある。なかでもポートマッピング機能は便利。
ホテルのLANでは、HTTPやIMAPといった主要のポート以外が閉じられていることが多く、VPNを通して自宅のLAN環境に接続できないというケースも。そうしたときには自宅側であらかじめ設定しておけば、本機のポートマッピングを利用して、接続できるというわけだ。本体サイズは他の機種に比べて大きく重め。
しかしながら放熱がうまく行われているのか、大量のファイルをやりとりしてもそれほど熱を帯びることなく、接続も安定していた。また、LANケーブルやUSB端子付きACアダプターなど同梱物が豊富で、ケーブルなどの追加購入が不要な点もうれしい。付属のACアダプターを使わずに、PC本体のUSB端子からでも給電可能となっている。
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11ac対応Wi-Fiルーターの最安機! USBケーブル内蔵タイプで使いやすい
エレコム「WRH-S583」
エレコムのWRH-S583は最高速度433Mbps(理論値)。昨年11月に発売されたモデル。11ac対応機種としては先発なだけに、実売価格で5000円を切るなど入手しやすい。スマホでの設定は、アプリを入れた後に本体底面のQRコードを映すのみと、使い勝手も考慮されている。設定項目は、他の11ac機同様、SSIDやセキュリティキーといった基本的なものだけというシンプルなもの。立ち上がりの速度が遅いのか、起動したあと3分ほど経ってもSSIDを発見できないことがあったが、一度電波を掴んでしまえば途切れることなく安定して通信できた。ファームアップデートのインターフェースは用意されているので、今後のバージョンアップによる立ち上がり速度のアップを期待したいところだ。
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