本格的なAVアンプで
ワンランク上のオーディオ環境を目指したい!
本格的なオーディオ環境を構築するなら、USB DAC機能内蔵のAVアンプがおすすめ。高価だが、PCのほかにもBlu-rayレコーダーといったAV機器を接続することができるため、汎用性が高く、自分好みのスピーカーで音を追求するといった楽しみ方もできる。
多機能な反面、サイズが大きく、設置自由度も低くなる。さらに機材の数も増えるため配線の手間もかかるなど気軽とはいえないが、PCを含めたさまざまな機器の音質を大幅に向上できる。
DSDのネイティブ再生にも対応するAVアンプ
パイオニア「SC-LX87」
パイオニアのAVアンプ上位モデルで、192kHz/32bitの再生ができるほか、DSDのネイティブ再生にも対応。USB DACとしての利用のほか、LAN接続時にはDLNAとAirPlayの両方が使える。DLNAでの再生可能フォーマットはFLAC/WAV/AAC/Apple Losslessと申し分ない。実売価格は26万7000円前後。
スマホとのMHL接続もできる!
オンキヨー「TX-NR636」
オンキヨーが4月下旬に発売を予定している「TX-NR636」は、エントリーモデルながらDSD5.6MHzのネットワーク再生に対応。もちろん、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生も可能だ。本体に無線LANを内蔵しているが、USB DAC機能は非搭載となる。ちなみに、映像の4Kアップスケーリング出力も可能だ。予想実売価格は7万5000円前後。
お手頃価格機から高級仕様機まで
選択の幅が広いネットワークプレーヤー
巨大なAVアンプを置く場所がない、という人にはオーディオ専用ネットワークプレーヤーを選ぶという手もある。離れた場所にあるPCの音源を再生可能で、設置自由度の低さもある程度カバーできるだろう。
製品選びのポイントは、プレーヤーが再生可能な形式をしっかりと確認しておく必要がある。FLACやWAVといったハイレゾ音源の伝送に対応しているかどうかをしっかりとチェックしておきたい。
オーディオ配線に加えてネットワークケーブルをつないだりといった環境整備が必要なため敷居は高いが、ノートPCやスマホといったデジタル機器から快適に再生ができるようになるなどメリットは大きい。
2万円台で買えるワイヤレスネットワークプレーヤー
デノン「DNP-F109」
実売価格2万2000円前後という価格ながら無線LANに対応し、AirPlayやDLNAでPCおよびスマホの音源を再生できる。FLACおよびWAVの192kHz/24bit再生が可能。Apple Losslessの再生にも対応する。アナログ出力はRCAのみとなる。
32bitのアップサンプリング処理でより高音質に!
パイオニア「N-50」
パイオニア独自の32bitへのアップサンプリング処理で、より高音質再生が可能なネットワークプレーヤー。USB DAC機能を搭載し、ジッターを抑える「アシンクロナス転送」に対応している。
DLNA(FLAC/WAV/AIFF/Apple Lossless)やAirPlayに対応し、192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生ができる。接続は有線LANで、無線LAN接続をしたい場合は別途アダプターが必要となる。また、デジタル出力を搭載するが、アナログ出力端子はRCAのみとなる。実売価格は4万8000円前後。
本格的なネットワークプレーヤーの代表格! ヤマハ「NP-S2000」
入力端子はLANのみに絞り、ネットワーク接続での再生に徹したネットワークプレーヤー。DLNAでの再生が可能で、FLAC/WAV/AIFF/Apple Losslessのハイレゾフォーマットに対応。192kHz/24bit音源の再生ができる。実売価格は17万5000円と高価だが、XLRバランス出力の搭載やアルミ製フロントパネル、外部振動を抑制する独自のインシュレーターなど、高音質パーツを採用した本格Hi-Fiプレーヤーとなっている。
次回は実践編! ハイレゾオーディオ環境を構築してみる
このようにさまざまな製品を紹介してきたが、手軽に高音質なオーディオを堪能するならUSB DACを使った接続か、無線LANによる接続がおススメなる。ということで、次回はUSB DACや無線LANスピーカーで、実際にPCやMacからハイレゾ音源を再生するための設定やポイントを解説する。
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