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Apple Geeks 第140回

あえて今、iOSの「内蔵辞書」を考える

2014年02月21日 22時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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独立動作の「辞書」アプリを試す

 内蔵辞書にアクセスするためのAPI(UIReferenceLibraryViewControllerクラス)はiOS 5から整備されており、サードパーティーによる利用制限は特に設けられていない。内蔵辞書を利用した辞書機能のみを目的とするアプリの開発は推奨されていないようだが、App Storeを探せば「内蔵辞書を利用する辞書アプリ」はいくつかヒットする。そのうちふたつをピックアップし、どのような方法が内蔵辞書へのアクセスルートにふさわしいかを考えてみたい。

内蔵辞書を串刺し検索する「内蔵辞書検索」

 ひとつ目は「内蔵辞書検索」(無料/アプリ内課金)。シンプルなネーミングのとおり、入力された語句を内蔵辞書で検索する。例えば「Macintosh」と検索すると、スーパー大辞林とApple Dictionaryの2件がヒットするように、インストールされている内蔵辞書を串刺し検索してくれる。機能そのものはシンプルだが、iOS標準の検索スタイルを考えれば、これで十分ともいえる。

 URLスキームが用意されていることにも注目したい。他のアプリから「jp.cocoamix.define」を呼べば起動でき、アドオン購入後は「jp.cocoamix.define:///?search=○○○」とすれば語句検索も可能になる。

iOS 7標準の辞書検索と同様、「スーパー大辞林」など複数の辞書を串刺し検索できる

シンプルな辞書アプリ「内蔵辞書検索」。アドオンを購入すると、URLスキームを利用した検索も可能になる

内蔵辞書検索 App
価格無料(アプリ内課金) 作者tadashi atoji
バージョン2.0.2 ファイル容量3.2 MB
対応デバイスiPhone、iPad、iPod touch 対応OSiOS 7.0以降

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