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KaveriとMini-ITXで今どきの小型PCを自作 第3回

さらに小型化! ACアダプターでkaveriを駆動できるか?

2014年02月21日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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Configurable TDPで
消費電力をコントロール

 「A10-7850K」のベンチマークスコアはこちらを参照してもらうとして、「A10-7850K」はTDPを変更しての運用に対応している。

 今回使用したASRock製マザーボード「FM2A88X-ITX+」のUEFI上ではAUTOと65W、45Wと選択可能になっており、AUTOは95W動作を維持しやすい仕様だ。このあたりはUEFIバージョンで異なるものと思われるが、「PW-160/192」を接続した状態での3DMARKは無事に完走している。

UEFIのAdvance/CPU ConfigurationにあるTaget TDPからA10-7850KのTDPを変更できる

Auto/45W/65Wから選択可能で、Autoだと95Wでの動作になる

 マザーボードとCPUクーラー、SSD、そして「A10-7850K」といった最小構成で消費電力は最大114W。とすると、環境構成によっては、第1回第2回で紹介したケースでも同様に「PW-160/192」での駆動に耐えてくれると判断できるだろう。

高負荷時は98.8W~115Wの間をうろうろしていた。当然ながら、CPUクーラーの回転数は最大

 ビデオカードの追加は難しいが、HDDやキャプチャーカード程度ならば、問題なさそうだ。また出力に対して80%を最大にしたいといった場合も、「PW-160/192」であれば、その用件を楽に満たせるだろう。

TDPをAuto/45W/65Wに設定した時の消費電力をグラフにしたもの。アイドル時は誤差範囲の差しかないが、それぞれのモードで3DMARK動作中の消費電力には大きな開きがある

排熱次第で静音化はしやすいか

 今回はACアダプター仕様の小型ケースでのMini-ITX×A10-7850Kを見てきたが、まず第一にやっかいなのは、排熱だ。

 空間の狭さもあり、搭載できるCPUクーラーが相当制限されるだけでなく、TDP 95Wでの常用となると、ファンの回転数は高負荷時では最大になりっぱなしだ。65Wまで落とすと、静音化した状態での運用が現実的といったところ。

 いずれにせよ、大型ケースではごついヒートシンクでのファンレス化が狙えるが、小型ケースの場合は割り切る必要がどうしても出てくる。といっても、「PW-160/192」を選んだ場合、50Wほど余裕があるため、今回の構成をベースにして、あれこれ拡張に挑んでみるのもいいだろう。

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