Configurable TDPで
消費電力をコントロール
「A10-7850K」のベンチマークスコアはこちらを参照してもらうとして、「A10-7850K」はTDPを変更しての運用に対応している。
今回使用したASRock製マザーボード「FM2A88X-ITX+」のUEFI上ではAUTOと65W、45Wと選択可能になっており、AUTOは95W動作を維持しやすい仕様だ。このあたりはUEFIバージョンで異なるものと思われるが、「PW-160/192」を接続した状態での3DMARKは無事に完走している。
マザーボードとCPUクーラー、SSD、そして「A10-7850K」といった最小構成で消費電力は最大114W。とすると、環境構成によっては、第1回と第2回で紹介したケースでも同様に「PW-160/192」での駆動に耐えてくれると判断できるだろう。
ビデオカードの追加は難しいが、HDDやキャプチャーカード程度ならば、問題なさそうだ。また出力に対して80%を最大にしたいといった場合も、「PW-160/192」であれば、その用件を楽に満たせるだろう。
排熱次第で静音化はしやすいか
今回はACアダプター仕様の小型ケースでのMini-ITX×A10-7850Kを見てきたが、まず第一にやっかいなのは、排熱だ。
空間の狭さもあり、搭載できるCPUクーラーが相当制限されるだけでなく、TDP 95Wでの常用となると、ファンの回転数は高負荷時では最大になりっぱなしだ。65Wまで落とすと、静音化した状態での運用が現実的といったところ。
いずれにせよ、大型ケースではごついヒートシンクでのファンレス化が狙えるが、小型ケースの場合は割り切る必要がどうしても出てくる。といっても、「PW-160/192」を選んだ場合、50Wほど余裕があるため、今回の構成をベースにして、あれこれ拡張に挑んでみるのもいいだろう。
この連載の記事
-
第2回
PCパーツ
水冷化に挑戦! Corsair製ケース「250D」がすんごくステキ -
第1回
PCパーツ
ASCII.jpの新兵教育用にMini-ITXケースでの自作をレクチャー -
第-1回
PCパーツ
KaveriとMini-ITXで今どきの小型PCを自作 - この連載の一覧へ