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KaveriとMini-ITXで今どきの小型PCを自作 第3回

さらに小型化! ACアダプターでkaveriを駆動できるか?

2014年02月21日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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小型ケースに収まるCPUクーラーでは
ファンレスはムリっぽい

 「A10-7850K」のTDPは95W。第2回での検証からもわかるとおり、ファンレス駆動を考えると巨大なヒートシンクが必要になるため、今回のケースでのファンレス駆動は現実的ではない。

 そうなると、小型ケースに収まりつつ、冷却性能の高いものを選ぶ必要が出てくる。そこで選んだCPUクーラーは、サイズ製「KOZUTI」。80mmファンを中に挟むことで、ケーブル配線を容易にしたクーラーだ。

 110×103×40mmとコンパクトであるのもポイントといえるだろう。下の写真を見てもわかるが、高さ40mmギリギリといった状態。冷却性能からすると高負荷時には3300rpmで回転し続けるため騒音が気になりそうだが、代替になるCPUクーラーが発見できなかったのでロマンを優先した。

サイズ製薄型CPUクーラー「KOZUTI」。「A10-6800K」もなんとかフルロードに耐えていたので、まぁ大丈夫だろうという算段

80mmファンを内蔵するが、ヒートシンクの下に設置されているという独特の設計だ

裏面から見ると、80mmファンがよく見える

セットしてみたところ。写真の通り、これ以上大きなCPUクーラーの搭載は難しい

高さはほぼギリギリ。ケースの天板が弧を描いているため、高さ48mmあたりまで大丈夫そう。まず小型ケースの場合はこの高さをチェックしておきたい

横幅があるため、メモリーとの干渉も気になる。ヒートシンク付きの場合、背の高いものはまずアウトで、横幅はギリギリだ。高速なメモリーでないと「A10-7850K」を使用する意味の多くが失われるので、メモリー選びも大切だ

メモリーのヒートシンクと接触しそうなほど近いが、気持ち隙間はできた

ストレージはマザーボード下に設置。SSD×2が限界か

バックパネルを使用するとACケーブルを引き出せなかったので今回はナシ。使用しない端子部分をくり抜くのがよさそうだ

「PW-160/192」の端子はケーブルが飛び出す分幅が必要なため、小型ケースの場合はかなりきわどくなる

ひと通り、セットが終わったところ。このような内部スペースに余裕がないPCのケースの場合、短めのSATAケーブルにすべきだろう

UEFIを読み込んで10分ほど放置した状態でのCPU温度は66度。消費電力は98~115Wの間を行き来していた。ファンはフル回転になるため、騒音はそれなりに感じる

それにしても「PW-160/192」のACアダプターは巨大だ

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