性能を発揮するのは”処理負荷が高い場面”

「dynabook Tab VT484」を支えるCPU、BayTrailとは？

2014年02月21日 11時00分更新

文● 塩田紳二

dynabook Tab VT484とBayTrail

　dynabook Tab VT484は、このBayTrailことAtom Z3740を搭載している。画面表示は、プロセッサー内蔵のインテルHDグラフィックスコアが行ない、液晶は1280×800ドットだが、HDMIコネクタを装備しているため、外部モニタであれば最大1920×1080ドットの表示が行なえる。この外部モニタと液晶には合わせて１つの大きなデスクトップとして表示することや、まったく同じものを表示させることができる。前者は、外部のプロジェクタなどでプレゼンテーションを行ないつつ、液晶側では別のアプリケーションを実行するといった使い方が、後者の場合には、手元でビデオ再生などアプリケーションを直接操作しつつ、それを大きなディスプレイなどに表示して多人数で楽しむといった使い方が可能だ。

　Atom Z3740プロセッサーには、なんでも含まれているわけではなく、たとえば、無線LANやBluetooth、前述のメモリや外部記憶となるフラッシュメモリ（SSD）、センサー、カメラ類は、すべてプロセッサー外に置かれる「周辺回路」、「周辺装置」となる。基本的な構成は、インテルがリファレンス設計として定めているが、具体的になにを採用するかはメーカーにより若干の違いが出る。たとえば、GPSなどのセンサー類は、同じBayTrail Atom Z3740を採用する8インチタブレットでも、搭載していない製品もある。そのほか採用するフラッシュメモリやその容量のバリエーション、内蔵するバッテリのタイプなどもメーカーにより違いが出てくる。

　液晶も同じ8インチなら解像度も同じになるが、製品により表示のクオリティに違いが出る。もちろん、筐体のデザインや端子類の配置もメーカーにより大きく違いが出る部分だ。たとえば、dynabook Tab VT484では、正面カメラが液晶の角部分に置かれているが、これは縦位置、横位置でも上になる部分だ。メーカーによっては、縦位置、あるいは横位置の場合のみ正面カメラが上部に来るような配置になっている機種もある。

「dynabook Tab VT484」の主なスペック
モデル名	VT484/26K	VT484/23K	VT484/22K
CPU	インテルAtom Z3740
動作周波数	1.33GHz（インテルバースト・テクノロジー対応、バースト周波数:1.86GHz）
メモリ	2GB（増設不可）
仕様	LPDDR3-1066 対応 SDRAM
ディスプレイ	タッチパネル付き 8.0型TFTカラー LED液晶
解像度／表示色	WXGA 800×1,280ドット
外部ディスプレイ(HDMI接続)	最大1,920×1,080ドット/1,677万色、HDCP対応
本体のディスプレイと同時表示	最大1,280×800ドット/1,677万色
グラフィックアクセラレーター	インテルR HD グラフィックス（CPUに内蔵）
ストレージ	64GBフラッシュメモリ	32GBフラッシュメモリ
Cドライブ容量 (空き容量)	約53GB（37GB）	約24GB（11GB）
無線LAN	IEEE802.11a/b/g/n
Bluetooth	Bluetooth Ver4.0
サウンド機能	インテルハイ・ディフィニション・オーディオ、ステレオスピーカー、モノラルマイク
ブリッジメディアスロット	1スロット（microSD）
インターフェース	micro HDMI、microUSB2.0、ヘッドセット/ヘッドホン（3.5mmΦミニジャック）
Webカメラ	有効画素数約200万画素（前面）、約800万画素（背面）
センサー	ジャイロセンサー、加速度センサー、電子コンパス、GPS、照度センサー
バッテリー	リチウムポリマー（交換不可）
駆動時間	約11.0時間
充電時間	約4.0時間（電源OFF時）/約5.0時間（電源ON時）
ACアダプター	AC100V～240V、50/60Hz
標準消費電力(最大)	約4W（10W）
外形寸法 (突起部含まず)	約135.9（幅）×213.0（奥行）×10.7（高さ）mm
質量	約445g
主な付属品	ACアダプタ－、電源コード、取扱説明書、保証書他
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