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東芝8インチWindowsタブレットレビュー 第1回

CPUにBayTrailこと「Atom Z3740」を搭載した、コンパクトな8インチサイズのタブレット

「dynabook Tab VT484」の作りに迫る!

2014年01月28日 11時00分更新

文● 塩田紳二

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 東芝の「dynabook Tabシリーズ」は、Windows 8.1を搭載したタブレットで、今回紹介する「dynabook Tab VT484」は、その第一弾だ。

 「dynabook Tab VT484」は、CPUにBayTrailこと「Atom Z3740」を搭載した、コンパクトな8インチサイズのタブレットだ。SSD容量や搭載オフィスのエディションの違いなどで、3つのモデルがある。外観や基本的なスペックは同じで、GPSやジャイロ、加速度などの各種センサーや背面カメラ、Bluetooth、無線LANなど、モバイルデバイスとしてのタブレットに必要な機能を一通り押さえている。

外観

 Windowsタブレットは、ホームボタンが正面に配置される必要があるが、dynabook Tab VT484は、ボタンやロゴの配置は、液晶の縦位置表示を標準としたものになっている。ただし、フロントカメラは、上部のコーナー近くにあり、縦位置でも横位置でも問題がないような配置となっている。Windowsは、縦横のどちらでも4方向どこをむけても正しく表示を行うが、本記事では、ロゴの位置などから以後の記述で、Windowsボタンが下に来る縦位置を基準にして、ボタンなどの配置を記述することにする。

dynabook Tab VT484を横置きに。この写真ではホームボタンは左側だが、右側に来る使い方も可能だ


 「dynabook Tab VT484」の本体正面の外周から側面、背面にかけては、金属光沢のある素材でできている。この部分が本体カラーでカタログによれば、「ライトゴールド」だというが、光の加減によっては、シルバーのようにもみえる。この部分は全体にツヤ消しとなっていて金属光沢はあるがピカピカしているわけでもない。また、背面部分には、細かい凹凸がある。

dynabook Tab VT484の背面。背面には細かい凹凸がある

 ボタンやコネクタなどは、側面に集中しており、本体上部にコネクタ類、右側に電源ボタンや音量ボタン、左側にマイクロSDカードスロット、底面にスピーカー(ステレオ)がある。背面にあるのはカメラのみだ。

dynabook Tab VT484の上部。USBコネクタなどはこちらにある

右側面。電源ボタンと音量ボタンはこのサイドに搭載する

左側面にはマイクロSDカードスロットが

筐体下部にはスピーカーが設置されている

モデルとスペック

 dynabook Tab VT484には、「26K」、「23K」、「22K」の3つのモデルがあるが、その違いは、ストレージ容量(64GBか32GB)と同梱されるオフィスのエディション(Microsoft Office Home and Business 2013、Microsoft Office Personal 2013)の組み合わせである。それ以外の部分は、プリインストールソフトに多少の違いがある程度でハードウェアスペックは同一である。

 CPUには、クロック周波数1.33ギガヘルツのAtom Z3740を採用している。いわゆる「Bay Trail」マシンである。メインメモリは2GBで増設はできないが、Bay Trailマシンの標準的なメモリは2GBだ。搭載するWindows 8.1は32bit版であるため、メモリ容量としては十分だろう。

 ディスプレイは、1280×800ドットで、これもWindows 8.1の8インチタブレットでは標準的なサイズ。モダンUI環境で画面の2分割が可能なサイズだ。TFT方式でLEDバックライト、発色は悪くない。標準の東芝の壁紙は紅葉をあしらった鮮やかな赤が基調だ。

鮮やかな赤のディスプレイ

 搭載するコネクタは、マイクロUSB(USB2.0)、マイクロHDMI、ヘッドホン/ヘッドセット端子とマイクロSDカードスロット。充電はUSB端子経由で行い、付属のACアダプタもUSB出力となっている。これらのコネクタは、本体上部に集中しており、正面カメラが上にくるような横位置だと本体左側ですべての接続を行なうかたちになる。

 また、マイクロUSBコネクタとマイクロHDMIコネクタは隣り合っているが、付属の充電用USBケーブルは、L型でケーブルが下に逃げるように接続する。HDMI経由でのモニタ出力が可能なため、プレゼンテーションやマルチモニタといった利用も可能だ。

 OSにWindowsを搭載する8インチサイズのピュアタブレットは、Windows 8.1のタイミングで製品化が続いた。Atom系プロセッサは、CPUにいわゆるチップセット部分が搭載されているため、基本的な構成は同一になるが、センサー、液晶などで違いが出る。dynabook Tabは、センサーとしてGPS、ジャイロ(本体の回転を検出)、電子コンパス(方角を検出)、加速度(本体の向きを検出)、照度(明るさを検出)できる。

 ストレージは64GBと32GBの2種類あるが、不足するようなら、マイクロSDカードスロットで容量の増加も可能だ。最近安価になってきた64ギガバイトのメモリカードを使えば、容量を128ギガバイトまで増加できる。モバイルデバイスなら、この程度あれば、十分だし、クラウドサービスであるSkyDriveを併用することも可能だ。

 
主なスペック
モデル名VT484/26KVT484/23KVT484/22K
CPUインテルAtom Z3740
動作周波数1.33GHz(インテルバースト・テクノロジー対応、バースト周波数:1.86GHz)
メモリ2GB(増設不可)
仕様LPDDR3-1066 対応 SDRAM
ディスプレイタッチパネル付き 8.0型TFTカラー LED液晶
解像度/表示色WXGA 800×1,280ドット
外部ディスプレイ(HDMI接続)最大1,920×1,080ドット/1,677万色、HDCP対応
本体のディスプレイと同時表示最大1,280×800ドット/1,677万色
グラフィックアクセラレーターインテルR HD グラフィックス(CPUに内蔵)
ストレージ64GBフラッシュメモリ32GBフラッシュメモリ
Cドライブ容量
(空き容量)
約53GB(37GB)約24GB(11GB)
無線LANIEEE802.11a/b/g/n
BluetoothBluetooth Ver4.0
サウンド機能インテルハイ・ディフィニション・オーディオ、ステレオスピーカー、モノラルマイク
ブリッジメディアスロット1スロット(microSD)
インターフェースmicro HDMI、microUSB2.0、ヘッドセット/ヘッドホン(3.5mmΦミニジャック)
Webカメラ有効画素数 約200万画素(前面)、約800万画素(背面)
センサージャイロセンサー、加速度センサー、電子コンパス、GPS、照度センサー
バッテリーリチウムポリマー(交換不可)
駆動時間約11.0時間
充電時間約4.0時間(電源OFF時)/約5.0時間(電源ON時)
ACアダプターAC100V~240V、50/60Hz
標準消費電力(最大)約4W(10W)
外形寸法
(突起部含まず)
約135.9(幅)×213.0(奥行)×10.7(高さ)mm
質量約445g
主な付属品ACアダプタ-、電源コード、取扱説明書、保証書 他
OfficeHome and Business 2013Persaonal 2013

 さて、次回は、dynabook Tabの標準搭載アプリなどについて紹介することにしよう。

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