5型前後の注目の冬スマホ「isai」「DIGNO M」「Nexus 5」を取り上げてきたスマホ定点観測。最後となる今回はスタミナチェックを中心に、ここまで紹介できなかった細かな機能をまとめて取り上げる。電池持ちがそれほどアピールされていない3台だが、果たして結果は?
これまでのおさらい
ここまではisaiがリード
今回も比較するのはauから2機種「isai LGL22」「DIGNO M KYL22」、そしてイー・モバイルの「Nexus 5 EM01L」だ。最初の料金比較(関連記事)ではNexus 5が大きくリードして1勝、スピードチェック(関連記事)ではisaiが常に1位、前回のカメラチェック(関連記事)でもisaiが好成績だった。またDIGNO Mも勝ち切れないものの、成績は悪くなく、差の無いところに位置している。
まずは主なスペックをおさらいしておよう。
au 「isai LGL22」 |
au 「DIGNO M KYL22」 |
イー・モバイル 「Nexus 5 EM01L」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | LG | 京セラ | LG/Google |
本体サイズ | 約72×144×9.1mm | 約69×138×9.9mm | 約69×138×8.6mm |
重量 | 約152g | 約134g | 約130g |
画面サイズ | 5.2型 | 5型 | 5型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 2.26GHz |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 32GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | × |
下り最大通信速度 |
150Mbps (4G LTE) |
150Mbps (4G LTE) |
75Mbps (4G-S LTE)※1 |
LTE対応周波数 |
2.1GHz/1.5GHz /800MHz |
2.1GHz/1.5GHz /800MHz |
2.1GHz/1.7GHz /900MHz※2 |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大8台) | ○(最大10台) | ○(最大5台) |
カメラ画素数 |
1320万画素CMOS (裏面照射型) |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
240万画素CMOS (裏面照射型) |
120万画素CMOS (裏面照射型) |
130万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/× | ○/○ | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 6時間30分 | 6時間 | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線通信 | ○ | ○ | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | △(SlimPort) | ○(MHL) | △(SlimPort) |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2500mAh | 2600mAh | 2300mAh |
Qi | × | × | ○ |
カラバリ | アクア、ブルー、ホワイト、ブラック | ホワイト、ブルー、ピンク | ブラック、ホワイト |
電池容量を見ると、DIGNO Mが2600mAhと大きい。ただ3機種とも容量が近く、電池消費に影響する画面サイズも同じくらい。これは接戦になりそうな予感がする。実際に検証してみよう。
YouTubeの連続再生では
isaiがわずかにリード
まずはYouTubeの2時間連続再生。LTEのエリア内で行ない、auの2機種はLTEのアンテナが4本中2~4本の表示とやや不安定。Nexus 5はソフトバンクのLTEが4本中2本立っていた。画面の明るさは自動、音量を中くらい、GPSは有効にしているが、BluetoothとWi-Fiはオフだ。満充電時でテストしており、アプリの「Battery Mix」を使って、電池消費の経過を見ている。
その結果が以下の通り。
isai | DIGNO M | Nexus 5 | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
75% | 73% | 70% |
これはisaiが残量75%とトップ。DIGNO MとNexus 5も70%台を維持した。歴代機種で比較すると標準的で、30機種以上あるなかで15位前後と普通だ。
連続使用テストではDIGNO M
Nexus 5がまさかの失速……
続いてテストしたのが複数の機能を使った場合。「カメラ静止画撮影50枚」「10分動画撮影」「電子書籍コミック1冊(300ページ)読書」「GPSを使ってナビ30分」という操作を続けて行なう。約2時間ほどで終了する。
設定はYouTubeの再生とほとんど同じだが、電子書籍(Kindle)を読むときに、Wi-Fiを使って本をダウンロード、ナビ(標準のマップ)のときにGPSを有効にしている。
結果は以下の通り。
isai | DIGNO M | Nexus 5 | |
---|---|---|---|
カメラ撮影後 | 99% | 95% | 94% |
電子書籍1冊 | 94% | 94% | 84% |
マップ30分 | 82% | 85% | 62% |
これは差がついた。最終的に電池残量が一番多かったのはDIGNO M。カメラの撮影を終えた段階ではisaiに負けていたが、その後は電池の消費が抑えられている。そして、isaiがわずかな差で2位。カメラ撮影時は1%しか減らず、かなり期待できたが、最後のマップ時に12%減った。
この2台に対し、かなりバッテリーが減少したのがNexus 5。電子書籍を読み終えたときに10%も減っているうえ、マップ使用時には22%減と消費が激しい。スタミナ面はやや不得意という結果になった。
最後に各機種の細かな機能や設定を見ていこう。
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第210回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決 -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ