冬スマホのディスプレーサイズは5型が完全に主流になった。また、若干ながら5型オーバーのスマホも登場している。今回は5型クラスのスマホとして「isai」「DIGNO M」「Nexus 5」を使い比べてチェックしていく。
3機種はどんな5型スマホ?
今回取り上げるのは、auから2機種「isai LGL22」「DIGNO M KYL22」、そしてイー・モバイルの「Nexus 5 EM01L」だ。簡単にどんな機種か紹介していこう。
●au「isai LGL22」
KDDIとLGが共同で開発したスマホ。3機種で唯一5.2型と画面が5型よりもさらに大きめ。しかし狭額縁のデザインで、持ちやすさにもこだわり、日本向け機能もしっかり搭載。
●au「DIGNO M KYL22」
京セラの5インチスマホ。電源ボタンが後ろに配置され、しかも側面から背面にかけて強いカーブとなっており、ユニークな形状。京セラの独自機能「スマートソニックレシーバー」をはじめ、高齢者や初心者にうれしい機能も多い。
●イー・モバイル「Nexus 5 EM01L」
スペックは5インチとされているが、Googleのサイトではより細かく「4.95インチ」と掲載されている。最新のAndroid 4.4を搭載。薄く軽いのも特徴だ。今回のイー・モバイル版は料金にも注目である。
まずは主要スペック、対応機能を確認してみよう。
3機種の主なスペック・機能
前サイクルから、比較するスペック表の内容を一部変更している。まずは以下の表を見てほしい。
au 「isai LGL22」 |
au 「DIGNO M KYL22」 |
イー・モバイル 「Nexus 5 EM01L」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | LG | 京セラ | LG/Google |
本体サイズ | 約72×144×9.1mm | 約69×138×9.9mm | 約69×138×8.6mm |
重量 | 約152g | 約134g | 約130g |
画面サイズ | 5.2型 | 5型 | 5型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 2.26GHz |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 32GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | × |
下り最大通信速度 |
150Mbps (4G LTE) |
150Mbps (4G LTE) |
75Mbps (4G-S LTE)※1 |
LTE対応周波数 |
2.1GHz/1.5GHz /800MHz |
2.1GHz/1.5GHz /800MHz |
2.1GHz/1.7GHz /900MHz※2 |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大8台) | ○(最大10台) | ○(最大5台) |
カメラ画素数 |
1320万画素CMOS (裏面照射型) |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
240万画素CMOS (裏面照射型) |
120万画素CMOS (裏面照射型) |
130万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/× | ○/○ | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 6時間30分 | 6時間 | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線通信 | ○ | ○ | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | △(SlimPort) | ○(MHL) | △(SlimPort) |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2500mAh | 2600mAh | 2300mAh |
Qi | × | × | ○ |
カラバリ | アクア、ブルー、ホワイト、ブラック | ホワイト、ブルー、ピンク | ブラック、ホワイト |
3機種ともフルHDのディスプレー。Nexus 5は最新のOSを搭載している一方で、メモリが少々物足りず、内蔵メモリは16GB、外部メモリのスロットが無い。
なお、Nexus 5はハードウェア的には下り最大150Mbpsのカテゴリー4に対応しているものの、イー・モバイル版で利用できるネットワークでは現時点では対応しておらず、予定にも入っていない(※1)。また、900MHz帯のプラチナバンドでのLTEはソフトバンクのスマホと同じく、来春からのスタートである(※2)。
Nexus 5はテザリングも最大5台までしか接続できず(実利用上は十分だとは思うが)、防水やワンセグといった日本向け機能にも非対応。バッテリー容量も3機種では小さめ。また、microSDカードの追加にも対応していない。こうしたスペックでの比較では正直見劣りしてしまう。
一方のauの2機種は、正直上級者向けのスマホというイメージは無いのだが、スペックは他の冬モデル同様に高く、しかも日本向け機能を網羅している。ただしフルセグにはどちらの機種も対応していない。
より軽量で防塵対応という点で、DIGNO Mが個人的には魅力的だが、処理速度が少しでも上のほうがいい、というならisaiを選ぶ人も多そうだ。
次ページでは外観をチェックしていこう。
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