レノボ・ジャパンは30日、可変スタンドが付いた偏重心タブレット「YOGA TABLET」など、個人向けPC/タブレットの新製品を発表した。“回転する”という点にこだわった独創的なコンセプトが光る製品が並ぶ。
YOGA TABLET
注目は10.1型と8型の2種類が用意されたYOGA TABLET。シルバーに塗装された、金属の質感が美しい。円筒型のバッテリー部分に、約3mmで板状のディスプレー部を一体化した製品。片手で持ちやすく、薄型かつ軽量。バッテリー部分を軸にして背面のスタンドが回転。垂直に近い角度で立てて置いたり、寝かせて少しだけ起こしたりといった利用スタイルの自由さもある。
OSはAndroid 4.2で、解像度は1280×800ドット。重量は8型が約400g、10.1型が約615g。Miracastにも対応。別売のUSBスティック型アダプターをテレビに差すことでスマホの画面をワイヤレスでテレビに伝送できる。公称のバッテリー駆動時間は、8型が16時間、10.1型が18時間。価格は8型が2万7800円、10.1型が3万6800円。
なお、現状ではWi-Fiモデルのみの対応だが、(LTEではなく)3Gモデルも発表する方向で検討しているとのこと。早期の投入が期待できそうだ。
主なスペック | ||
---|---|---|
製品名 | YOGA TABLET 8 | YOGA TABLET 10 |
価格 | オープンプライス | |
OS | Android 4.2 | Android 4.2 |
CPU | MediaTek MT8125(4コア、1.2GHz) | |
メモリー | 1GB(LPDDR2) | 1GB(LPDDR2) |
ストレージ | 16GB | 16GB |
ディスプレー | 8.0型IPS(1280×800ドット)、5点マルチタッチ | 10.1型IPS(1280×800ドット)、5点マルチタッチ |
I/O | Micro-USB(OTG対応)、microSDカードスロットほか | |
通信 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0ほか | |
カメラ機能 | あり(前面:160万画素、背面:500万画素) | |
サイズ | 幅144×奥行き7.3×高さ213mm(最薄部3mm) | 幅180×奥行き8.1×高さ261mm(最薄部3mm) |
重量 | 401g | 605g |
バッテリー駆動時間 | 約16時間(Wi-Fi使用時) | 約18時間(Wi-Fi使用時) |
Yoga 2 Pro
一方、360度自由に可動する液晶ディスプレーが特徴的なWindows 8.1ノート「Yoga 2 Pro」も新たに投入された。こちらは液晶ディスプレーの画素数が3200×1800ドット(QHD+)に向上。輝度も350nitと従来機種に比べ約116%も向上した。デザイン面でもジャーナルIDを採用。樹脂系のパーツを組み合わせテントモードでの安定性も向上させた。Gorilla Grassを採用し、薄さは約15.5mm、重さは約1.39kgと若干軽量化している。またモーションセンサーにより、手を触れずジェスチャーで操作できるため、キッチンなど手で触れられない環境でも効果的だ。Microsoft Officeもプリインストールする。価格は18万9800円から。
Yoga 2 Proのスペック | ||
---|---|---|
価格 | オープンプライス | |
OS | Windows 8.1(64bit) | |
プロセッサー | Core i7-4500U(1.80GHz) | |
メモリー | 8GB(最大8GB) | |
SSD | 256GB | |
ディスプレー | 13.3 型IPS(3200×1800 ドット) | |
I/O | USB 2.0、USB 3.0、Micro HDMI、SDカードスロットなど | |
通信 | 無線LAN(Centrino Wireless-N 7260 b/g/n)、Bluetooth 4.0、10/100/1000BASE-T | |
内蔵カメラ | HD 720p カメラ | |
サイズ | 幅330×220×15.5mm | |
重量 | 約1.39kg | |
駆動時間 | 約8時間 | |
Offce | ○ | |
カラー | シルバーグレー | クレメンタインオレンジ |
Flex 20/14
Flexシリーズは、液晶ディスプレーの回転角度がYogaシリーズのように360度ではないが、稼動域を広めに取っており、自然な姿勢で使えるように配慮した液晶一体型マシン/Ultrabook。20型と大画面の一体型「Lenovo Flex 20」と14型のUltrabook「Lenovo Flex 14」の2種類がある。
Flex 20は、IdeaCentre Horizonを一回り小型にした機種という印象。19.5型で1600×900ドットのディスプレーを持ちながら、約4時間のバッテリー駆動もできる。背面に折りたたみ式のスタンドを持ち、画面の角度の調整が可能。タッチパネルで操作できるほか、ジョイスティックやストライカーといった同梱する専用の周辺機器を使うことで、ゲームも楽しめる。重量は約3.5kg。価格は12万4800円。
Auraと名付けられたダイヤル上の専用アプリケーションを用意しており、複数人で囲んで使うような用途でも直感的に操作できるという。
Flex 20の主なスペック | |
---|---|
価格 | オープンプライス |
OS | Windows 8.1(64bit) |
プロセッサー | Core i3-4010U(1.70GHz) |
メモリー | 4GB(最大8GB) |
SSD | SSHD(500GB+8GB) |
ディスプレー | 19.5型IPS(1600×900ドット)、10点マルチタッチ対応 |
I/O | USB 3.0×2ほか |
通信 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 |
内蔵カメラ | HD 720p カメラ |
サイズ | 幅509.3×奥行き20.5×高さ311.7mm |
重量 | 約3.5kg |
Offce | ─ |
Flex 14は、いうならば“体の硬いYoga”。通常のUltrabookとして、ノートパソコンとして不足ない利用ができるのはもちろん、閉じた状態から液晶ディスプレーを反転させ、約300度まで回転させられる。Yogaのようにタブレット状態での利用はできないが、スタンドモードにした場合のぐらつきが少なく、安定して置ける点が特徴だ。またヒンジ部分にバッテリーがあるが、スタンドモードにして机に置く際、キーボードより先に設置してトラブルになりにくいという。14.1型で1366×768ドットのディスプレーを持つ。重量は約2.0kgと重めなので、机の上での利用がメインになるだろう。価格は10万6800円から。
Flex 14の主なスペック | ||
---|---|---|
価格 | オープンプライス | |
OS | Windows 8(64bit) | |
プロセッサー | Core i5-4200U(1.60GHz) | Core i3-4010U(1.70GHz) |
メモリー | 8GB(最大8GB) | 4GB(最大8GB) |
HDD | 500GB(5400rpm)+16G SSHD (シリアルATA/2.5インチ) | |
I/O | USB 3.0、USB 2.0×2、HDMI、Ethernet、SDカードスロットなど | |
通信 | 無線LAN(Centrino Wireless-N 7260 b/g/n)、Bluetooth 4.0、10/100/1000BASE-T | |
内蔵カメラ | HD 720p カメラ | |
サイズ | 幅343.2x奥行き250.9x高さ21.5mm(最薄部6mm) | |
重量 | 約2.0kg | |
駆動時間 | 約8.1時間 | 約8.6時間 |
Offce | ○ |