安くて比較的大画面なノートがほしいなら
「Acer Aspire E1」シリーズ
ここからはWindows 7搭載機を紹介する。「Aspire E1 E1-571-N54D/K7」はエイサーの普及ノートPC「Aspire E1」シリーズのうちの1台。実売価格は5万3000円ほどだ。
なぜこれを選んだかというと、Core i5-3230Mという標準電圧版CPUを搭載していること。4000円ほど価格を上乗せすると、新しいHaswell世代のCPUを搭載した「Aspire E1 E1-572-A54D」というのも買えるが、Core i5-4200UというCPUのためクロックがCore i5-3230Mの2.6GHzから1.6GHzに大幅にダウンし、実際の操作感も落ちると思われる。
もちろん、新しい機種のほうが消費電力が低くなると思われ、世代が新しいためクロックの差ほどの性能は落ちないと思われる。新しさや消費電力を重視したいならAspire E1 E1-572-A54Dも悪くない。
また、Aspire E1シリーズはこのほかにも搭載CPUが多数あり、予算と性能に合わせてもっと価格を下げることも可能。大手家電量販店でも実機が店頭に並んでいることがあるので、現物も比較的確認しやすいだろう。
15.6型の標準的な大きさの液晶画面に、テンキー付きのキーボード、DVDマルチドライブなどの光学ドライブを備えた標準的なノートPCゆえ、実用的な低価格ノートPCを探している人にとってはいい選択なのではないだろうか。
なお、このクラスのPCを選ぶ際は、CPUがCore i3やCore i5などと書いてある以外に、Core i5の何であるか、動作クロックは何GHzか、Core i5やCore i7の場合はターボブースト時にどれだけクロックがアップするかも注意しておきたい。同じ世代、同じシリーズのCPUなら動作クロックの高低はそのまま性能にかかわってくるからだ。
Acer Aspire E1
- OS:Windows 7 Home Premium
- CPU:Core i5 3230M(2.6GHz)
- メモリー:4GB
- ストレージ:HDD 500GB
- 画面サイズ:15.6インチ
- 解像度:1366×768ドット
- 紹介ページ
Windows 7がほしいならBTOが絶対おすすめ!
デル「Vostro 2520」
操作性の問題やソフトウェアの対応などでWindows 7を希望するユーザーはまだまだ多いと思われるが、実際にWindows 7機を購入するなら、ハードウェアを最新にできるメーカーのBTOのシステムを利用したオーダーメイドPCがおすすめとなる。
店頭在庫のある機種でもWindows 7はまだ存在するが、今になってもWindows 7を希望するのであれば、スペックにこだわりや外せない条件もあるはずで、なおさらBTOで注文したほうが有利。
15.6型液晶の標準的なノートPCのうち、低価格帯からWindows 7仕様が購入できるのはデルの「Vostro 2520」。価格はキャンペーンなどでしばしば前後するが、4万3000円くらいから(10月23日時点では4万2980円)。
OSをWindows 7にする際、ぜひ選んでほしいのが「Windows 8 ダウングレードのWindows 7」にすること。Windows 7 Professionalとなるので価格は上がってしまうが、Windows 8のライセンスなのであとから無償でWindows 8や8.1に変更できる。
大抵の場合はリカバリーメディアが付属するので、自分でアップグレードした場合と異なり、ドライバーを探す手間も必要なく、メーカーの標準環境のWindows 8にすることができて安心だ。
しかも、Professionalの機能も使うことができる。Vostro 2520以外でも選択できるものがあり、メーカーもデル以外でもBTOでオーダーを受け付けるメーカーでは同様の仕組みになっていることが多い。Windows 7を希望するならBTOの検討がよいだろう。
デル Vostro 2520(Celeronモデル)
- OS:Windows 7(Windows 8選択可)
- CPU:Celeron プロセッサー 1005M(1.9GHz)
- メモリー:2GB
- ストレージ:HDD 320GB
- 画面サイズ:15.6インチ
- 解像度:1366×768ドット
- 紹介ページ
高性能PCがほしいなら少し待ち
Windows 8タブレットも少し待ち
ここまで紹介しておいて、今すぐの購入はちょっと待ってほしいジャンルが2つあるある。それは、Haswell世代の最新CPUを希望し、かつ標準電圧版のCPUを希望している場合と、低価格Windows 8タブレットを希望する場合だ。
Core i5-4100Mなど、最後に「M」が付いたCPUは最後に「U」が付いたCPUよりも消費電力が高め。消費電力やバッテリーの持ちという面では不利かもしれないが、ノートPCをより快適に利用したい場合であれば前者を選択しておきたい。
そして、Haswell世代の最後に「M」が付いたCPUの製品はまだ出始めたばかり。最新の高性能のノートPCがほしいなら、もう少しだけ製品が出揃うのを見届けてからでも遅くはない。
また、もうひとつ待ちのジャンルはWindows 8タブレット。「Bay Trail」と呼ばれる最新世代のAtomプロセッサーと、それを搭載したWindows 8タブレットが海外で発表され、国内でのリリース待ちになっている段階だからだ。
しかも、海外で発表された価格は意欲的な価格。8型液晶で300ドル台となっており、日本国内での値付けがたいへん楽しみだ。
以上の2ジャンルのWindowsマシンを狙っているなら、少し待ち。それ以外なら本記事を参考にPCの購入を検討してほしい。

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