このページの本文へ

エンタープライズでは「NGFW」の知名度高し

UTMはもう卒業?フォーティネットもNGFWを打ち出す

2013年09月12日 06時00分更新

文● 谷崎朋子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

9月11日、フォーティネットはこれまで「統合脅威管理」(UTM)製品として展開してきた同社製品群を「次世代ファイアウォール」(NGFW)に再定義すると発表した。その背景には、サンドボックス機能搭載のNGFWアプライアンスが、特に大規模企業で標的型攻撃対策製品として広く認知、採用され始めたことがあるようだ。

大企業向けの製品戦略でNGFWに舵を切る

 フォーティネットは、UTMあらため“NGFW”アプライアンスのFortiGateシリーズとして打ち出すことにした。特に標的型攻撃対策を考える大企業向けに、FG-3000シリーズ+NGFW機能+標的型攻撃対策機能のライセンスバンドル版を提供。サービスプロバイダーや大企業向けの「FortiGate-3600C」を中核に据えて3000シリーズのホームページを一新、NGFW一色で強力プッシュする構えだ。

特にFortiGate-3000シリーズをNGFW+標的型対策で大企業向けに展開

 FortiGateシリーズはエントリからミッドレンジ、ハイエンドまで幅広くラインアップし、高速・多機能・安価なUTMとして高く評価されてきた。また、最新OS「FortiOS 5.0」では、ローカルとクラウド両方のサンドボックスで不審な挙動を解析する、いわば“標的型攻撃向け機能”に対応。

 しかし、UTMという単語は中小企業向けのイメージが拭えない。そんな中で、サンドボックス機能をキーワードに展開するNGFW製品が、特に大企業からは“標的型攻撃対策製品”として認知され始めた。フォーティネットジャパン 社長執行役員 久保田則夫氏は、「今回の再定義は、これまで以上に大企業へアピールしていくため」と明かす。

フォーティネットジャパン 社長執行役員 久保田則夫氏

 実際、フォーティネットジャパン プロダクトマーケティング部 部長 伊藤憲治氏も、「大企業ではなんとなく“NGFW=標的型攻撃対策”と思い込んで製品選定する傾向が見られる」と言う。しかし、NGFW製品を見てみると、そうしたエンタープライズ級の環境にとって十分なパフォーマンスを出せていないものが多い。「高パフォーマンスは弊社にとって大きなアドバンテージ。NGFWとして再認識してもらうことで新規顧客の開拓を狙う」。

フォーティネットジャパン プロダクトマーケティング部 部長 伊藤憲治氏

 なお、同社ではNSS Labと同様に現実的なトラフィック条件を採用し、21KB HTTPレスポンスのテストなどを実施。NGFW機能やATP機能、さらにはログの全取得設定など条件を変えながらパフォーマンス検証をした。その結果、どの条件においてもパフォーマンスが損なわれることはなかった。「約2万9000種類のマルウェアを送信、検知数を計測したときも、検知およびブロック率は95%を超えた」(伊藤氏)。

FortiGate-3600Cによるパフォーマンス検証

 FortiGate-3600CのNGFW+ATPバンドル版の参考価格は、1835万2000円。

■関連サイト

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    スマホ

    ここまで便利なのか! 子どもの居場所を90秒間隔で教えてくれる、安心の見守りガジェットがすごいぞ

  2. 2位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePoint APIを使う ― SPOリストを自動作成するフローを作ろう

  3. 3位

    クラウド

    「すでに開発コードの4分の3はAI生成」 Google Cloud CEO、エージェント時代の戦略を語る

  4. 4位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  5. 5位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  6. 6位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  7. 7位

    ソフトウェア・仮想化

    日本の自治体がみんな使っている「ManageEngine」 IT運用のすべての課題解決を目指す

  8. 8位

    sponsored

    “脱VPN”方針の大手エネルギー企業、だがZTNA移行の成功パターンが分からず… どうすればよい?

  9. 9位

    データセンター

    NTT、AIインフラ構想「AIOWN(AI×IOWN)」を発表 国内データセンター総容量は3倍超の「1ギガワット」へ

  10. 10位

    sponsored

    「なぜうちの会社が狙われるのか?」 ランサムウェア攻撃者の「目線」を探る

集計期間:
2026年05月08日~2026年05月14日
  • 角川アスキー総合研究所