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Apple Geeks 第125回

この秋、「iCloud.com」はどう変わる?

2013年08月23日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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iCloud.comだからできること

 前ページで「機能的にもiOS/OS Xに標準装備のアプリと大きく変わらない」と書いたiCloud.comだが、iCloud.comでなければ利用できない機能/設定も存在する。ここでは、メール関連の機能をふたつピックアップしてみよう。

迷惑メール対策はiCloud.comで

 メールアドレスが正しければ届いてしまうのがインターネットメール。iCloudメールも例外ではなく、知らぬ人物/団体から怪しげなメールがやってくることも。しかし、iOSに付属の「メール」アプリにはメールをフィルターする機能がなく、こちらの事情におかまいなしで広告メールやら迷惑メールやらが届いてしまう。

 iCloudには学習型の迷惑メール判定機能があり、放っておいても迷惑メールはある程度自動で取り除かれる。だが精度は100%とはいえないうえ、iOSの「メール」には手動で迷惑メールと指定する機能がないため、しつこい相手はiCloud.comの「メール」で迷惑メール判定したほうがいい。操作は簡単、迷惑メールを表示した状態で歯車ボタンをクリックし、「迷惑メール」を選択すればOKだ。これで、その相手からのメールは以降迷惑メールとして扱われる。

iCloud.comの「メール」で迷惑メールを表示した状態から、画面右上の歯車ボタンをクリックして「迷惑メール」を選択する

 フィルター機能を利用する手もある。環境設定画面の「ルール」タブを表示し、「ルールを追加...」ボタンをクリック、迷惑メールにありがちな件名の一部を指定したうえで「迷惑メール」フォルダーへ移動するルールを登録すればOKだ。iOSの「メール」にダウンロードされる前に処理されるため、自動迷惑メール判定機能の補助として使えるはずだ。

迷惑メールに含まれがちなキーワードを指定し、フィルタリングすることもできる

長期休暇のお約束

 iCloudメールはプロトコルにIMAP4を採用しているため、iOSデバイスとOS Xどちらから利用しても同じ状態のメールボックスを参照できる。だから仕事のオン/オフ関係なくメールを読み書きできるが、長期休暇くらい仕事のメールからは解放されたい……iCloudメールを仕事に利用しているなら、そう願う人は多いはず。

 そんなとき利用したいのが、iCloudメールの「休暇」機能。これを有効にすると、iCloudのメールアドレス宛てにメッセージが届いたとき、事前登録しておいたメッセージを送信主へ自動返信してくれる。iOSの「設定」やOS Xの「メール」にそのような項目はなく、この設定を行うならiCloud.comにアクセスするしかない。

 返信はメッセージが到着した後、速いときには数秒以内という短いタイムラグで実行される。送信主はメッセージを送ってから間髪空けずに自分の“休暇”を知るはずで、機械的な対応ゆえに居留守のような印象も与えない。しばらくメールを見たくない、という場合に利用してみては?

旅行に出るなど、しばらくiCloudメールを使えないときには、iCloud.comで「休暇」機能を有効にするといい


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