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電アスレース部、エコカーカップで優勝を飾る!

2013年07月31日 16時00分更新

文● スピーディー末岡/電アスレース部 写真●林 佑樹、編集部

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最高のマシンを手に入れたが
ドライビングスキルは……

 とんでもないマシンを手に入れた電アスレース部だが、レギュレーションを確認してみると「3分15秒を切ってはならない」とある。え、速く走っちゃダメなの? メンバーの誰もが混乱したが、よく考えたらあくまでエコカーによるレースなので、ごくごく当たり前のこと。このレースでは、予選の順位、決勝の順位、燃費の良さの3つのポイントを合算して総合順位が決まるのである。

 メンバーの中にはFSWを走るのが初めて、レースが初めて、という人もいるので、このレギュレーションはありがたい。ただ、集合時間が朝6時と編集者殺しのタイムスケジュールだったので、そこだけが心配だ。

朝の富士スピードウェイ。筆者は前日の夜に鈴鹿から帰ってきたばかりで、朝からグロッキー

 迎えた当日朝。なんとみんな時間通りに集合できた! いきなりの奇蹟。電アスレース部が出場する「IS300hクラス」にエントリーをして、ブリーフィングをこなし、ついに練習走行の開始!

 練習走行といっても、この時間のベストタイムで決勝グリッドが決まるので、練習走行兼予選である。だが、わがチームにはFSW未経験者がいるので、この時間で1度は走ってもらいたい。いろいろと話し合った結果、筆者が最初の3周でタイムを出し、あとはFSW未経験者を優先に乗る、というもの。3周といってもピットイン・アウトのラップがあるので、事実上1周でタイムアタックしなければならなかった。

みんなで協力して、せっせとIS300hにゼッケンやガジェットを装備していく

 なお、ここでは3分15秒のレギュレーションはなく、全開走行をしてOK。みんなエコカーとは思えない速度域でかっ飛んでいく。筆者も暖まってないタイヤで自分なりに攻めたつもりですが、これだけのスペックのクルマに乗ってて2分40秒ちょいでした。ミクZ4の大橋監督によると「いまどきビート(軽自動車)でも2分20秒くらいでまわれる」とのことで、ガッカリ。

 最終的に予選は32番手であった(全61台中)。決勝レースは32番グリッドからの出走だ。

 決勝レースでは2時間中5回のピットインが義務づけられている。また、助手席にはコ・ドライバー役を乗せないといけない。2人1組で走るのだ。エコカーカップとはいえ、1周目の1コーナーは大波乱になるに違いないので、このメンツの中ではサーキット経験が豊富な筆者がドライバー、イッテツパパがコ・ドライバーを務めることになった。

ある意味、GSR同士のコンビでスタートを決める

 グリッドに並んであとはレースが始まるのを待つだけなのだが、われわれは致命的なミスを犯していたことにあとから気がついた。レース開始時刻を間違えていたのだ。なぜか全員10時30分からスタートだと思っていて、10時にグリッドに並んだときには「あと30分もここで何やるんだろ~」なんてのんきに話していた。すると、突然周りのクルマがスタートしだし、慌ててこちらもスタートする。幸いパワーはあるのですぐに追いついた。

 1コーナーを無難にクリアし、パワーに任せてどんどん抜いていく。しかし、隣のイッテツパパから「このままじゃ3分15秒切っちゃう!」と忠告が。後半セクションをタラタラ走ってなんとか帳尻を合わせて計測ラインを踏む。このレースは燃費勝負でもあるが、いかにして規定タイムに近いタイムで周回できるかがキモなのだ。スピード競争でないかわりに、頭脳戦なのである。

 FSWは1周4.5km。3分15秒で走るとなると、平均速度は80km/hちょい。電アスレース部が取った作戦はこうだ。「1コーナーから最終コーナーまでのセクションはタラタラ走り、最終コーナーから全開」。最終コーナーに辿り着いた時点で2分50秒くらいだと、そこからフル加速すれば3分15秒近くで計測ラインを踏める計算になる。

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