「Red Hat Summit 2013」では、プレゼンテーションやテクニカルセションだけではなく展示ブースも充実。デルやシスコシステムズ、IBMといった著名な企業に加えて、まだあまり知られてない企業が認知を広げるための重要な場所となっていた。
そんなブース展示の中で目立っていたのが、ミランティス社だ。同社はOpenStackの導入や管理のためのツール「Fuel」をリリースしているシリコンバレーのベンチャー企業で、エリクソンやSAPベンチャーズなどから出資を受けている。また製品やサービス面でもレッドハットとパートナーシップを結び、企業に対してOpenStackを推進するというレッドハットとの協業もイベントに合わせて発表された。

会場でデモをしていたのは、ミランティス社のマーケティング担当VPであるデイビッド・フィッシュマン氏だ
ブースでの実演を見ると、GUIを使ったインターフェースで非常にわかりやすく、CloudStackに先行されていた部分を確実に挽回しようとしているのがわかる。


OpenStack Grizzlyのインスタンスを作るFuelインターフェース(左)。ドラッグ&ドロップで操作ができる洗練された使い勝手だ(右)。なおCEOのAdrian Lonel氏に直接インタビューする予定なので、後日、日本でのビジネス展開などの記事を公開したい
同社は「最大のOpenStackのSIベンダー」というフレーズを掲げていたが、OpenStackがまだそれほど拡がっていない現時点では最初に言ったもの勝ちという節もあるだろう。とはいえ、今後のFuelの進化には要注目だ。
