商用OpenStackディストリビューションの開発や、OpenStackシステムのインテグレーションなどを手がける米ミランティス(Mirantis)が2月3日、日本法人であるミランティス・ジャパンの設立を発表した。「OpenStack Days Tokyo 2015」に合わせ来日した米ミランティス幹部に、同社の特徴やソリューションの優位性、日本市場における戦略などを聞いた。
600名以上の専門技術者を擁するOpenStack専業ベンダー
ミランティスは1999年、OpenStackシステム専門のシステムインテグレーター(SIer)として設立された。現在は600名以上のOpenStack専門エンジニアを擁し、コンサルティングから導入支援、保守、教育サービスなどをトータルに提供している。また、2013年には独自の商用OpenStackディストリビューションも提供開始した。
共同創業者で現在はCMOを務めるボリス・レンスキー氏は、同社の役割を次のように説明する。
「あらゆる業界の企業で、テクノロジーなしには競争力のあるサービスを提供できなくなっている。ミランティスでは、企業が新たなテクノロジーサービスを提供できるプラットフォームとして、プロダクショングレードのOpenStackを提供している」
システム管理者やIT担当者には“ビジネス拡大のためのIT運用”支援を、アプリケーション開発者にはフルコントロールできる“インハウスのAWSライクなクラウド環境”を、そしてCIOやIT担当役員には“柔軟なビジネス戦略を可能にするITの自由度”を、それぞれ提供するのだとレンスキー氏は語る。
現在、ミランティスの顧客数はワールドワイドで130社以上に上るという。「大規模なWebサービスやSaaSを提供する事業者、キャリアやxSP、そしてITセントリックな戦略をとる金融やメディアなどの企業と、大きく3つに分類できる」。