全体を貫く“シンプル”さが魅力
カメラ素人の筆者がライカの伝統や性能、効能を説くことは釈迦に説法なのだが、一番気に入った点は、商品全体を貫く“シンプル”な発想だ。背面のモニター液晶で行なう各種の設定画面も同様だ。
国産デジカメの多くが、複数のルートメニューの採用や、加えて各メニューには階層メニュー方式を採用し、複雑怪奇な迷路状態を作り出している中、Leica X2の設定画面はルートメニュー1ページだけのシンプル構造だ。
また筆者のような素人には、オートフォーカスとプログラムAE機能の利点を使いながら、構図の決定に集中し、状況に応じて、普段はオート設定してある上面に配置された「シャッタースピード・ダイヤル」や「絞りダイヤル」をいつでも指先で簡単に操作できて自分の好みのイメージを作り上げられることもありがたい。
大満足の韓国メーカー製ケースを購入
現在トレンドのズームレンズとは異なる、人の目と同じLeica X2の単焦点レンズレンズも極めてシンプルなコンセプトを決定づけている。へそ曲がりな筆者はレンズ交換できない非拡張性も極めて気に入ってしまった。
もはやユーザー側で拡張できるアイテムは、明るい昼間に液晶モニターの代わりをする別売の電子ビューファインダーと、ケース、ストラップ、レンズフィルター、レンズフードくらいのモノなのだ。
Leica X2をこれから先5年は使うと決めた筆者だが、早々にお好みのアクセサリーをいくつか揃えてしまった。ストラップとカメラ本体のケースは、ウェブをまる1日見てまわり、韓国GARIZ (ゲリズ)の商品の購入を決心した。
よくあるカメラのハーフケースだが、底面が金属板で、三脚穴があり、ケースを装着したまま三脚にも固定できる。
また、Leica X2の底面のSDメモリーカードやバッテリー交換の裏ブタ部分にあたるケースの底面金属部分がえぐられており、ケースを装着したままでもSDメモリーカードの出し入れやバッテリー交換が極めて容易にできる秀逸な商品だ。少し残念でもあるが、最近の韓国企業の躍進は目覚ましい。
滅多なことでは取り外す必要のないハーフケースと、カラーリングのマッチした極めて柔らかい革製のストラップを取り付けた筆者のLeica X2は伝統ある落ち着いたライカのカメラとしては極めてミーハーでアクティブなイメージとなった。

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