スマートフォンの普及とともに、低迷気味だった国内外の腕時計マーケットにも変化の兆しがあるかもしれない。ネット上の噂では、クラウドファンディングのパイオニアである「Kickstarter」で目標額の何倍もの資金調達に成功したPebbleWatchの出荷が始まった。
早速、米国に住む友人のお世話になり、Pebble Watchの「Kickstarter Edition」を手に入れた。Pebble Watchはスマートフォンへ着信した音声やメール、そのほかのさまざまな着信を持ち主に知らせる機能である「Notification」(通知)を組み込んだ、昨今流行の“腕時計型クライアントデバイス”だ。
すでに、過去、筆者がこのコラムで取り上げたように、ソニーの「SmartWatch」やカシオのG-SHOCKスタイルの「Bluetooth Watch」など、大企業である国産勢が先行するイメージが強いセグメントの商品だ。
電子ペーパー採用の極軽腕時計
ベンチャー企業であるPebble Watch。物量作戦ではなくユニークさとセンスで勝負とばかり、製品はエコイメージでユニークで簡素なパッケージに入ってデリバリーされてくる。
カラフルなラインナップを売りにしていたPebble Watchではあるが、筆者が購入した5月初旬の状況は、Arctic White、Cherry Red、Orange、Grayなどのカラーモデルは出荷時期未定の状況にあり、実際に入手可能なのはジェットブラック(黒)モデルのみであった。
もし、読者諸兄が腕時計に強力なタフネス性を求めないのであれば、Pebble Watchは、カシオのBluetooth Watch(実測66g)と比較しても、実測39gと極めて軽量であり、フィット感覚の優れた柔らかいラバーベルトを備えた装着性に優れた腕時計だ。
表示エリアは液晶ではなく昨今注目の「電子ペーパー」 (144×168 1bit display)を採用している。それゆえ、炎天下の野外でも時刻の視認性は圧倒的だ。
またバックライト機能が装備されているため、暗所での視認性も優れている。演算処理系には32bitのCortex-M3 ARM マイクロプロセッサーが採用され、低消費電力、高性能で、1回の充電で約1週間以上の連続使用を可能としている実用腕時計だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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