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報道メディアの未来は手首にあり

2014年04月25日 20時34分更新

Owen Thomas via ReadWrite

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ウェアラブルこそ、メディアの未来だ。

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ReadWriteが新たな記事を公開する度に、私は手首に装着したスマートウォッチから文字通り「刺激」を受ける。しかし決して不快なわけではない。我々メディアが進むべきウェアラブルな未来を指し示す、いい刺激だと思っているからだ。

私はカンファレスなどに出席するために出張することが多いのだが、ReadWriteが日々配信する記事を見逃したくはない。そこで1年前にこのメディアの一員になった際、我々ReadWriteが新たな記事をツイッターに投稿するたびに、自分の携帯にそれがテキストメッセージとして送られてくるように設定してみた。しかし記事の本数が多いこともあり、すぐに携帯のバイブレーション機能を切ってしまった。通知が入るたびに振動するのでは、あまりに回数が多すぎたからだ。

しかし最近になってスマートウォッチ「Pebble」を使い始めてからは、このバイブレーション機能を復活させている。Pebbleの最も優れた機能は、携帯への通知を自動的に手首の上にあるスクリーンに表示してくれることだ。このスマートウォッチのように優しい刺激であれば、新しい記事がツイートされるたびに通知が来ても不思議と気にならない。


ニュースであふれる時代

すでに我々はニュースの海に飲み込まれている。ツイッターは情報共有の新たな方法を考えだした。今や我々一人一人がこの世界最大の通信社の支局となり、140文字のニュースを提供しているのだ。

まだPebbleのようなスマートウォッチを試したことがない人は、自分のスマートフォンを手にとってそのロック画面を見てほしい。そして、そこにある通知やフィードがすべて凝縮されて、手首に収まった小さな画面に表示される様子を想像してほしい。小出しにされたタイムリーな情報を一日中受け取るというのが、スマートウォッチを使う時の基本的なエクスペリエンスとなる。

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あらゆる大きさのウェアラブル端末が登場するが、そこで消費されるニュースは短いにこしたことはない。

プッシュ通知を活用しているメディアは、来たるウェアラブルの世界に最も適合しているといえる。ツイッターと同様、通知にもメッセージの容量に制限がある。AnroidはiOSよりも許容範囲が大きいが、プラットフォームが何であれ、我々は情報を凝縮する世界に適合していく必要があるのだ。

簡潔さこそ知性の真髄であるが、身勝手なライター達はウェアラブルに関してまるで無頓着だ。経験上、読者がさっと目を通せるヘッドラインの長さは100文字以内である。


ツイッターは間違った方向へと突き進んでいる

多くのメディアにとって、Circaのように独自のコンテンツ管理システムを作り、ウェアラブル端末のために専属の編集者を雇うことは困難だろう。そんなメディアがとるべき最良の戦略は、ツイッターに力を入れることかもしれない。ツイッターの文字数制限は、ウェアラブル端末との相性が抜群だからだ。ただし、ツイッターがそのシンプルさを捨ててウェアラブルには向かない写真や動画を取り込み、自身をフェイスブック化してしまわなければの話だが。

ウェアラブル・メディアの簡潔さは我々の活字文化の質を下げてしまうと心配する者もいる。私はそうとは限らないと思う。ニュース速報や短い情報の断片を、人々のポケット(携帯)から手首(スマートウォッチ)へと誘い出してやることで、大きいスクリーンに表示されるニュース本体はむしろ洗練されていくのではないだろうか。一日中デスクトップのTweetDeckでツイッターをスクロールする必要がなくなれば、予め通知で知ったヘッドラインのニュース記事を、後でじっくり読む時間が生まれるのだ。我々の手首上でクラウドに繋がった小さなスクリーンは、我々を取り巻く世界をもっと知るための時間と空間を作り出してくれる。これは決して悪いことではない。


トップ画像:「Knight Rider」
スマートウォッチ画像:Kara Brodgesell


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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