番組視聴を中断せず、検索画面を呼び出せる!
FT60を使用する中で、スマートテレビの肝になるポイントにも気付いた。それはネット接続がどんなに便利でも、テレビはテレビであるという当たり前の事実だ。
これは簡単に言うと、それぞれのアプリを呼び出す動機が常にテレビ番組の視聴にひもづいているということでもある。例えばブラウジングができるテレビで、ネット検索をしたいと思うのは、テレビ番組を見て、その中に登場している俳優や監督の情報、その作品の背景といったものではないだろうか。情報番組であれば店や商品の情報、旅番組であれば行き先の地図や天気といったものかもしれない。
TwitterやFacebookを使って情報を共有する場合でも、多くはテレビ番組を見てその感想をリアルタイムに書くだろう。しかし多くのスマートテレビでは、アプリを呼び出した途端に放送中のテレビ番組は隠されてしまう。
パナソニックのスマートビエラが素晴らしいのは、テレビ番組の視聴を阻害せず、こうした付加機能が利用できる点だ。
「マイホーム」画面と呼ばれる、スマートテレビの機能を活用するためのインターフェースでは、テレビの領域が大きく確保されているほか、ブラウザーを起動しても必ず視聴中の番組が表示されるよう工夫されている。
カスタマイズ性が高く、用途や利用頻度に応じて必要なものを分かりやすい場所におけることの便利さはもちろんだが、スマホやタブレットでしていたことを単にテレビに置き換えるのではなく、テレビを視聴しながらしたいことを手軽に実現できるという点にマイホーム画面の使いやすさがある。
最大7つを登録できる「マイホーム」画面が便利!
「マイホーム」画面とは、スマートビエラが持つ、カスタマイズ可能なホーム画面のこと。家族一人ひとりや用途に合わせた画面を最大7種類まで登録できる。
標準では、画面分割で裏番組などを同時表示する「テレビのホーム」、天気予報やメモなどを設定できる「くらしのホーム」、ネットのよく見るサイトを一覧表示する「ネットのホーム」の3種類を用意。ここに壁紙やテレビ画面の周囲に配置するアプリ(カレンダーやYouTube、Hulu、Skypeなど)、ウェブサイトのブックマークなどを自由に配置できる。
なお、FT60に専用のコミュニケーションカメラを追加すると、顔認識機能も使える。家族の顔を登録しておけば、その人が登録したマイホームを自動的に表示できる(プラズマのVT60では本体上部に内蔵)。マイホームに登録したホーム画面はひとつを複数人で共有することも可能で、ユーザーごとにカスタマイズしたメニューを使うだけでなく、朝はスケジュール表や地図といった情報系のもの、昼はレシピといった具合に時間帯に応じた分け方や、スポーツ番組や映画など視聴するものに応じた分け方など色々な工夫ができる。