条件は整いつつあるが、難しさもある企業でのWindows 8
Windows 8の発売から半年が経過し、製品のバリエーションも豊富になってきた。法人向けでも、変形機能を備えたコンバーチブル型タブレットや、キーボードを外すことで軽量かつ薄型になるピュアタブレットが続々と登場している。
しかし、Windows 8はパソコンの需要を喚起できているとは言いがたい。実際の企業では依然Windows XPの稼動する割合が高く、いまだ半数近くがWindows XP環境だとする試算もある(関連記事)が、業界の関心はWindows 8以前にWindows XPが稼動しているマシンをどうやってWindows 7搭載のマシンにリプレースさせるかにある。
Windows 8タブレットはパソコンの延長線上にあるデバイスなのか、iPadなどと競合する新しい領域を攻めるデバイスなのか。少なくとも現状では、iPadをリプレースするような存在感は示せていないのは確かだ。これから立ち上がる分野であるともいえるが、企業内でWindows 8タブレットの導入を進めるためには、活用提案や付加価値の提供など、使う意味を再定義する必要がありそうだ。
法人向けWindows 8タブレット市場はいまどうなっているのか? 日本ヒューレット・パッカードで法人向けPCを担当する、コーマシャルビジネス本部モバイルビジネス部の村上信武部長にお話を伺った。