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この記事が参考になる業種
- ファッション/アパレル
- 雑貨/グッズ
- 家具/インテリア
フォーマル子ども服専門店『KAJIN』の林 志英(はやし・しえ)店長は、KAJINブランドを確立させるため、「あらゆるタイプのフォーマル服を揃える」ことに重点を置いた。その1つが、入学や卒業用(入卒用)のスーツだ。
2003年当時の主力商品は、海外から仕入れるフォーマルドレスだったが、現在は、入卒用のスーツを強化し、充実のラインアップになっている。
「2009年から、フォーマルスーツを国内大手メーカーから仕入れるようになったので、種類がかなり増えました。日本メーカーの商品は、落ち着いたデザインが多く、好む方もたくさんいらっしゃいます。日本メーカーのブランド品を扱えるようになったことも、信用につながる重要なポイントです」
その他、七五三、お受験用、冠婚葬祭など、さまざまなシーンに対応できる商品を着実に増やしたことで、「フォーマルウェアのことなら『KAJIN』に行けば見つかる」とお客様にアピールできた。これは、KAJINブランドを大きく印象づけることになった。
また、商品のデザインは、いつの時代でも受け入れられるシンプルでオーソドックスなものと、流行を取り入れたものと幅広く揃えることで、さまざまなお客様の好みに対応できるようにした。
例えば、現在、『KAJIN』で人気のフォーマルウェアは、AKB48の衣装を連想させる、流行を取り入れたタイプの商品だ。同店にとっては、「かなり派手め」の商品ではじめは小ロット仕入れて販売したが、すぐ完売したので、あわてて大量に仕入れて対応したという。
このように、時流も上手に掴みながら商品を展開して、あくまでもお客様に好きなものを選んでもらうスタンスも重要だ。「『KAJIN』テイストはこれ」などと安易に決めつけなかったから、多岐に渡る商品を販売でき、結果として、同店のブランディングにも結びついた。