専用フード、ペット保険、かわいい洋服など、ペット専用の商材は多い。ペット向けのECサイトは参入も簡単なだけに、競争も激しい。サイト同士だけではなく、ホームセンターなどの実店舗も巻き込んだ価格競争に巻き込まれていくサイトは多い。価格競争という消耗戦から抜け出すために『ペットのドラッグストア ペットビジョン』は多くの施策を展開した。その根底にあるのは、顧客ニーズに応える、顧客を味方につける、という徹底した顧客志向のサービスだ。『ペット×ネット』をキーワードに起業した『ペットビジョン』は、わずか8年で、年商24億円までのサイトに成長した。(編集部)
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専用フード、ペット保険、かわいい洋服など、ペット専用の商材は多い。ペット向けのECサイトは参入も簡単なだけに、競争も激しい。サイト同士だけではなく、ホームセンターなどの実店舗も巻き込んだ価格競争に巻き込まれていくサイトは多い。価格競争という消耗戦から抜け出すために『ペットのドラッグストア ペットビジョン』は多くの施策を展開した。その根底にあるのは、顧客ニーズに応える、顧客を味方につける、という徹底した顧客志向のサービスだ。『ペット×ネット』をキーワードに起業した『ペットビジョン』は、わずか8年で、年商24億円までのサイトに成長した。(編集部)
この記事が参考になる業種
- 健康食品/サプリメント
- 雑貨/グッズ
- 食料品一般
ペットは、大切な“我が子”だ。昔は、犬ならば番犬として外で飼い、残り物のご飯をあげておけばよかったが、今は違う。室内で大切に飼い、ペット専用フードを食べさせ、病気になったらすぐさま動物病院で診てもらい、ペット保険にも加入する。我が子だから、かわいい洋服にもお金をかける人は多い。
ペット産業の市場規模が15年前に比べ、2倍近くになっている。2010年度の市場規模は、約1兆4000億円(矢野経済研究所調べ)。このなかには、ペットの生体販売も含まれるが、その他、ペットシーツやペットフードなどのペット用品、ペット保険やペットホテル、葬送サービスなどのペット周辺事業など、さまざまな商品やサービスが続々と販売され市場を盛り上げている。
「市場ののびしろはまだあると思う」と話すのは、ペット用品の通販サイト『ペットのドラッグストア ペットビジョン』を運営するペットゴー株式会社の黒澤 弘社長だ。

「起業する際、『ペット×ネット』でさまざまな事業を興したいと思いました。その第一歩として、ペット関連用品のネットショップを立ち上げました」と話すペットゴーの黒澤 弘社長
「子どもが巣立って時間にゆとりのできたシニア世代、働き盛りの子ども世代、未婚率が上昇している孫の世代など、親、子、孫の3世代それぞれが癒しを求めてペットを飼うケースが増えています。また、人間同様、高齢化が進み、その分、医療費などの費用もかかる。1匹あたりに生涯かける費用も、今後ますます増えるでしょう」
ペットゴーの売り上げは、2012年度で約24億円。2005年にオープンして、わずか8年で叩き出した数字だ。ペット関連用品を扱うネットショップの数は年々増加し、現在は1万店舗に迫る勢いだが、そのなかで着実に売り上げを伸ばしている。