小型化と低音の伸びを両立するヤマハのサウンド技術
21.5型ワイドの液晶一体型PCのVALUESTAR Nと15.6型ワイドのノートPC LaVie Lは、低音再生技術「FR-Port」を採用したスピーカーを搭載している。
FR-Port(Flat Radial Port)構造の特徴は、スピーカー内の整流器によって空気の渦を押しつぶし、空気流を拡散させる点だ。ポートの開口部からの空気流がほとんどなく、風によるノイズを解消している。
また、従来の配置ではユニットとポートの位置が離れており、音の帯域によって音源の位置が違っていたが、FR-Portではユニットとポート開口部を隣接させ、帯域によらず一点からの再生が可能になった。
PCに内蔵するスピーカーには小型化が求められ、音質は二の次になる傾向にあるが、ヤマハは技術的に難しいとされていたバスレフ型スピーカーの小型化を可能にした。ヤマハこだわりのサウンド技術によって、VALUESTAR W、VALUESTAR N、LaVie Lは、オーディオ機器として見ても質の高い製品に仕上がっている。NECとヤマハのコラボレーションが生み出すオーディオPCの今後に注目したい。