2月18日から、確定申告の受付が始まった。期限は3月15日(金)まで。税金を納めすぎて還付金が返ってくる人にとっては小遣い代わりになるものの、作業が面倒で後回しにしがち。税務署まで行っていられないという人も多いだろう。そんな時は、「e-Tax」を利用しよう。今回は自宅にいながら、確定申告をするワザを紹介する。
会社員でも確定申告をすればお金が戻ってくるケースも!
ライターで個人事業主である筆者は毎年この時期、確定申告を行なう。基本的に源泉徴収で税金を先に納めているので、還付金が戻ってくる。実は、この還付金、自営業に限った話ではない。会社から給料を貰っている人も、条件によっては確定申告をすると還付金が得られるのだ。例えば、年末調整の後で子供ができたり、結婚して扶養家族が増えた場合が挙げられる。年末調整できない項目では、マイホームを購入したり、耐震工事などのリフォームを行なった場合、家族全員分の医療費が所得の5%を超えた場合、株で損をした場合などだ。手術をした時などは要チェックだ。
ただし、注意しておきたいことがある。数年前から、副業で赤字を出したことにして、本業の所得税を抑える手口が流行っていたが、先日その手口を広めていたコンサルティング会社が摘発された。今後は、金額が小さくても会社員の副業にはチェックが厳しくなると思われる。
還付金が返ってくる場合、確定申告は楽しみではあるのだが、書類の作成と提出がとても面倒くさい。数字の計算や税務署に提出に行くのは、年度末の忙しい時には苦痛だ。そこでお勧めなのが、「e-Tax」。ネット上で確定申告の書類を作成でき、税務署への提出まで完了できるサービスだ。
ICカードリーダーとICカード付きの住民基本台帳カードが必要
重要な情報をやりとりするので、本人確認が必要になる。そのため「e-Tax」を利用する場合は、電子認証が採用されている。この電子証明書は、住民基本台帳カードに格納されている。区役所や市役所に行き、「公的個人認証サービスに基づく電子証明書」を発行してもらおう。その際、カードに4桁の暗証番号を入力するが、申告の際に必要になるので忘れないように。連続で間違えるとカードにロックがかかり、その日の作業ができなくなるので、記憶があやふやな場合は適当に入力しないことをお勧めする。
次に、ICカードを読み込むためのICカードリーダーライターを購入する。一覧は「公的個人認証サービス対応ICカードリーダライタ普及促進協議会」のホームページで確認できる。
取得した住民基本台帳カードに金属端子がある場合は、「SCR3310-NTTCom」(NTTコミュニケーションズ)や「RW-5100」(シャープ)などが利用できる。価格はどちらも2300円前後だ。住民基本台帳カードに金属端子がない場合は、「NTT-ME SCR331CL」(実売価格3000円前後)などの非接触型のカードリーダーが必要になる。
「便利なのはいいがお金がかかるのか!」と思った人、ご安心を。電子証明書を利用して申告する場合は、初回のみ3000円の控除を受けられる。カードリーダーライターの資金はまかなえるはずだ。
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