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全録対決! パナ「BXT3000」VS東芝「REGZAサーバー」(後編)

2013年02月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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チェックポイント10 BDへのダビングが快速で行なえるDMR-BXT3000に感激!!

 最後に、BDダビングや番組持ち出しについても一通り試してみた。膨大に番組を蓄積録画する全録レコーダーだからこそ、いろいろな機器での視聴機会が増えることはありがたい。しかも高速でダビングや持ち出しができれば、気軽に活用できるので、いいことづくめだ。

「ダビング予約の設定」画面。ダビング先はHDD/USB HDD/BDが選択できる。ダビングと同時に持ち出し番組の作成も可能だ

「ダビング予約の設定」画面。ダビング先はHDD/USB HDD/BDが選択できる。ダビングと同時に持ち出し番組の作成も可能だ

 DMR-BXT3000のチャンネル録画した番組のダビング方法はちょっと変わっている。基本的には、ユーザー操作で即ダビングを開始するのではなく、レコーダーに余力があるときや電源オフ時にダビングが開始される「ダビング予約」を設定する。

 ダビング予約の操作は、番組表形式で表示される「チャンネル録画一覧」で目当ての番組を選択し、録画ボタンを押すだけだ。ダビング予約の設定はサブメニューであらかじめ設定しておける。

 寝る前にダビング予約をして、朝起きればだいたいの場合ダビングが完了しているので、慣れればそれほどデメリットはない。だが、「今すぐダビングしたいのだ!!」というせっかちさん(筆者)にはあまりいいイメージがないのも事実。

 だが、試してみると、チャンネル録画実行中という状態(通常録画をしていない基本的な起動状態)ならば、チャンネル録画再生中でも、別の放送の視聴中でも、ダビング予約を完了すると同時にBDへのダビングがスタートした。

 物理的にBDダビングができないBD再生時、DLNA配信中やネット機能を利用中のような状況でない限り、ダビングはすぐに実行されると考えていいようだ。これなら実用上不便に感じることはほとんだないはず。

 なお、チャンネル録画でのダビングは高速ダビングのみで、録画モードの変更(画質変換ダビング)はできない。これをしたい場合は、一度HDD(通常録画領域)にダビングし、詳細ダビングで録画モードを変更してUSB HDDやBDにダビングする、という手順が必要となる。実際のところ2~15倍録の長時間録画で番組を貯めているので、適切な録画モードを選んでおけば高速ダビングのみで問題ないだろう。

ダビング予約の設定で、ダビング先を変更したところ。左がUSB HDD選択時、右がBD選択時。ダビング先を自由に選べるのはうれしい

 DBR-M190ユーザーが一番うらやましいと感じるのが、実はこのダビングではないだろうか。DBR-M190の場合、タイムシフト録画の番組を残す場合は必ず一旦HDD(通常録画領域)にダビングしなければならない。つまり直接BDへダビングができず、しかもHDDへのダビング速度はほぼ実時間だ。

 HDDへのダビング後にBDなどへダビングすることになり、その際は高速ダビングになるが、結局ダビング操作を2回行なうことになるので、手間も時間もかかる。

 DMR-BXT3000の場合、BDへ直接ダビングでき、しかも速い! いくつかの番組で試してみたところ、2倍モードの番組を6倍速のBD-Rにダビングするならば、2×6=12倍速相当で記録できるとわかった。15倍モード×6倍速ならばほぼ90倍速で、1時間番組だって数分で終了する速さだ。

 これは普通のBDレコーダーならばどのモデルもほぼ同じなのだが、同じ全録レコーダーで比べるとDBR-M190はダビングが弱点だったので、ちょっと感動する。このあたりのことを考えても、DMR-BXT3000の方が同じ全録でも6chの蓄積録画のアルゴリズムはより使いやすく設計されていることがわかる。

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