1月28日、テックウインドは「Xeon Phi コプロセッサー 5110P」を検証できるサーバースターターキットを発表した。2月初旬から順次販売される。価格はオープン。
同機はインテルのサーバー向けマザーボード「S2600GZ」をベースにした2Uラックマウントサーバー「R2308GZ4GC」に、Xeon Phi コプロセッサー 5110Pを組み合わせたシステムとして販売する。Xeon PhiとXeonを組み合わせた場合の性能を検証できるスターターキットになっているという。
Xeon Phiは通常のCPUと併せて搭載するHPC用の計算に特化したコプロセッサー。この中の5110Pは1.053GHz、60コア/240スレッドのメニーコアプロセッサーで、8GBのGDDR5メモリーをカード上に搭載する。最大1TFLOPS(テラフロップス)の倍精度演算性能を持ち、Xeon E5ファミリーのCPUと組み合わせることで、倍精度演算性能が最大7倍になるという。Xeonと同じくx86アーキテクチャーとなるため、簡単に対応プログラムが作成可能とのこと。
システムはインテルが製造し、ベンダーに提供する。この中のR2308GZ4GCはXeon E5-2620(2.00GHz/TB時2.50GHz)を2つ搭載し、最大768GBまでメモリーを増設可能。同スターターキットでは32GBのメモリー、240GBのSSDと組み合わせて提供される。構成はBTOでカスタマイズ可能。
主なスペック | |
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価格 | オープン |
CPU | Xeon E5-2620(6コア/2.00GHz/TB時2.50GHz)×2 |
コプロセッサー | Xeon Phi 5110P(60コア/1.053GHz) |
チップセット | Intel C600 |
メインメモリー | 32GB(最大768GB) |
ストレージ | Intel SSD520 240GB |
通信機能 | Intel I350(1000BASE-T)×4 |
インターフェース | USB 2.0x5、D-Sub×2、シリアルポート(RJ-45) |
電源 | 750W×2 |