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最大1TFLOPSの性能を持つ「Xeon Phi 5110P」搭載

テックウインド、Xeon Phi 5110P検証用サーバー発表

2013年01月29日 06時00分更新

文● 八木澤健人/TECH.ASCII.jp

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 1月28日、テックウインドは「Xeon Phi コプロセッサー 5110P」を検証できるサーバースターターキットを発表した。2月初旬から順次販売される。価格はオープン。

 同機はインテルのサーバー向けマザーボード「S2600GZ」をベースにした2Uラックマウントサーバー「R2308GZ4GC」に、Xeon Phi コプロセッサー 5110Pを組み合わせたシステムとして販売する。Xeon PhiとXeonを組み合わせた場合の性能を検証できるスターターキットになっているという。

2UラックマウントサーバーにXeon Phiを組み込んで提供される

 Xeon Phiは通常のCPUと併せて搭載するHPC用の計算に特化したコプロセッサー。この中の5110Pは1.053GHz、60コア/240スレッドのメニーコアプロセッサーで、8GBのGDDR5メモリーをカード上に搭載する。最大1TFLOPS(テラフロップス)の倍精度演算性能を持ち、Xeon E5ファミリーのCPUと組み合わせることで、倍精度演算性能が最大7倍になるという。Xeonと同じくx86アーキテクチャーとなるため、簡単に対応プログラムが作成可能とのこと。

Xeon PhiとXeonを組み合わせることで計算能力が劇的に向上するという

 システムはインテルが製造し、ベンダーに提供する。この中のR2308GZ4GCはXeon E5-2620(2.00GHz/TB時2.50GHz)を2つ搭載し、最大768GBまでメモリーを増設可能。同スターターキットでは32GBのメモリー、240GBのSSDと組み合わせて提供される。構成はBTOでカスタマイズ可能。

主なスペック
価格 オープン
CPU Xeon E5-2620(6コア/2.00GHz/TB時2.50GHz)×2
コプロセッサー Xeon Phi 5110P(60コア/1.053GHz)
チップセット Intel C600
メインメモリー 32GB(最大768GB)
ストレージ Intel SSD520 240GB
通信機能 Intel I350(1000BASE-T)×4
インターフェース USB 2.0x5、D-Sub×2、シリアルポート(RJ-45)
電源 750W×2

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