従来機比最大15倍の性能を持つ「Express5800/HR120a-1」
ビッグデータの並列処理に最適!NEC、Xeon Phi搭載サーバー
2012年11月14日 06時00分更新
11月13日、NECはXeon Phiコプロセッサを搭載し、従来機の15倍という高い並列処理能力を誇る1Uのラックサーバー「Express5800/HR120a-1」を発表した。非構造化データを含むビックデータの処理を、高速かつ低コストで実現するという。
インテルXeon Phiは「インテルMIC(Many Integrated Core)アーキテクチャ」に対応したメニイコアコプロセッサーで、4スレッドを実現するコアを50個以上搭載可能。Express5800/HR120a-1では、インテルXeon E5-2600製品ファミリーを2基のほか、Xeon PhiコプロセッサをPCIボードに最大2枚まで搭載できる。これにより、1サーバーで最大520スレッドの同時並列処理が実現した。
インテルXeon Phiでは、処理データはメモリを経由せず、PCIボードに搭載されたアクセラレーターと送受信できるため、データ処理の遅延を大幅できる。さらに、NEC独自の「シンメトリックアーキテクチャー」を採用することにより、コプロセッサ当たりのI/Oデータ通信帯域を広げ、データアクセスを高速化。これにより、従来機比最大15倍の処理性能を実現したという。
希望小売価格は、XeonプロセッサーE5-2609(4コア/2.40GHz)×1、16GBメモリ(DDR3L-1600)、1TB HDD×1(SATA)、1000BASE-Tボード、インテルXeon Phiコプロセッサー 3100製品ファミリー×1の構成で140万円(税別)。出荷は2013年2月下旬予定となっている。