第1回はFacebookの基本的な構造を、第2回は単純に比較できないファン数と反応率の関係と反応率の高いFBページの特徴について話していただいた。第3回となる今回は、引き続き反応率の高いFBページの特徴と反応率を上げるための具体的な手法について解説してもらおう。
「安打製造機」か「ホームランバッター」か
こんにちは、(株)コムニコの林です。前回は、投稿記事を分析していったところ、偏差値の高いFBページのタイプには「安打製造機タイプ」と「ホームランバッタータイプ」の2つがあるというお話をしました。今回もこの2つのタイプについてお話します。
これを分類するとどうなるのかという図が下のものになります。図中の点がそれぞれFBページを表していて、横軸が反応率の全体的な高さを表す中央値、縦軸が大ヒットした投稿や反応の薄い投稿などの反応率のばらつき度合いとなります。
これで偏差値を高くしようとすると、右肩上がりになっていくようになりますが、コンスタントに高い反応率を出しているのが右側に、ある投稿のホームラン率が高いものは左側に行きます。一番右上の、偏差値も高く反応率も高いFBページがメジャーリーガーのイチロー選手だとしたら、デストラーデ選手のようなホームランバッタータイプは左上に、コンスタントに高い打率を出しているのが篠塚選手といったところですね。
もちろん、右上のメジャーリーガーを目指したいわけですから、メジャーリーガーを目指すためのルートとして、ホームランバッターの方向で行くか、安打製造機の方向で行くかの2種類があるのではないかと考えています。
高い反応率を放つホームランバッタータイプの基本的な傾向としては、投稿に一般受けする話題が多かったということです。この調査を行った時点で高い偏差値だった投稿は、ある旅行系Webサービスの投稿です。イタリア北西部の美しい風景の画像なのですが、この投稿だけで偏差値を出すと、偏差値81、反応率が668%でした。「いいね!」の数がファン数を軽く越えていました。ファンにはなっていないけれど、みんな「いいね!」をクリックしたのですね。美しい風景の画像が嫌いだという人はいないでしょうから、つまりは一般受けする投稿であったということです。
コンスタントに高い反応率を出す、安打製造機タイプの傾向は、女性が関心を持つ化粧品のように、一部の人に受ける話題が多いものでした。
以上から、企業でFBページを運営する時は、自社のサービスや製品と照らし合わせて、ホームランバッタータイプか、安打製造機タイプのどちらのルートを通ってメジャーリーガーを目指していくかを考えて、運営方針を決めていくことが重要になるでしょう。
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