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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第281回

「Nikon1 V2」で撮る秋の猫、スローモーション動画付き!

2012年11月30日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫と一緒に歩く!
その様子をスローモーション動画で撮影

 今日は猫とも遊べたし、紅葉でも撮るか、と斜面を下りていったら、右手でガサゴソと音がする。これは猫に違いない、と目をやると、藪の中から1匹登場し、こちらに目もくれず、歩き始めるではないか。1mも離れてないのでまったく意に介さず、悠然と歩いて行くのである。いいですなあ。

 面白いのでぴったり後をついていったのだけど、だからといって歩みを早めるでもなく、後ろを振り返るでもなく、ただ普通に歩いて行くのだ。素晴らしい泰然自若っぷり。

わざわざ通路のど真ん中を歩いて行く猫。立派である(2012年11月 ニコン Nikon1 V2)

わざわざ通路のど真ん中を歩いて行く猫。立派である(2012年11月 ニコン Nikon1 V2)

 やがて、道から外れたかと思うと、通路沿いの柵の上にぴょこんと飛び乗り、器用にその上を歩き始める。

 面白いので猫の真横を一緒に歩きながら撮影することに。

 さて、Nikon1には「モーションスナップショット」という不思議な機能がある。1.6秒の動画+静止画を撮影し、動画部分をスローモーションにし、BGMをつけて「10秒の動画作品」を作ってくれるという機能だ。これがなかなか難しいけど面白い。

 作業としては「ここだ」という瞬間でシャッターを押すだけ。そうするとその前後(前1秒と後ろ0.6秒)の動画を一緒に記録し、スローモーションにしてくれるのである。

 で、猫と一緒に歩きながら撮ったのが下の動画。



 このまま猫と一緒に歩いたら、どこか楽しいところに連れてってくれるかと期待したんだけど(そこに宝が埋まってるとか)、そんなことはもちろんなく、通路が直角に曲がるところで、猫とはさようなら。私は取り残されたのでありました。

 斜面を下り、池をぐるりと回って反対側の斜面を上る。さっき出会った猫ボランティアのおじさんがこっちにもいるよと教えてくれたのだ。

 それっぽい小さな公園を見つけたので目を凝らしてみると、公園の角っこの目立たないところでお昼寝をしている猫を発見。よく冷え込んだ晴れの日は猫も陽気を求めて日向でお昼寝してくれるのだ。

 やはり秋の猫はよいですな(冒頭写真)。

 Nikon1 V2が猫撮影にいいのは「サイレント撮影」モードにすると、シャッター音も含めてほぼ無音になること。だからこっそり撮れる。

 さらにもう1匹お昼寝中の猫を発見。黒いのだけど、あごと足先が白くていい感じ。陽射しを全身に浴びて気持ちよさそうなので起こさないようにそっと撮る。

木と木の間のちょうど陽射しがはいるところを選んで寝てるのだ(2012年11月 ニコン Nikon1 V2)

木と木の間のちょうど陽射しがはいるところを選んで寝てるのだ(2012年11月 ニコン Nikon1 V2)

 普通、このクラスのデジカメはシャッタースピードが最高1/4000秒くらいだが、このように直射日光が当たるようなシーンではシャッタースピードが足りなくなる。

 その点Nikon1 V2は最高1/16000秒までいけるのだ。上の写真は1/6400秒で撮ったもの。高速シャッターって動きを止めたいときだけじゃなく、明るすぎてシャッタースピードをめいっぱい上げないとおっつかないときも便利なのである。

 おかげで背景がほわっとほどよくぼけた写真を撮れる。それもまたNikon1 V2の楽しさなのであった。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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