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業界人の《ことば》から 第17回

インテル・吉田和正代表取締役社長:

右脳にも、左脳にも適したのが、コンバーチブル型のUltrabook

2012年11月27日 09時00分更新

文● 大河原克行

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体験イベントの数字が示したUltrabookへの購買欲

 インテルは、10月~11月に渡って、札幌、名古屋、福岡の3ヵ所で、街頭体験イベントを開催した。

 吉田社長は、「私自身、このイベントに参加して感じたのは、『えっ』という声をあげる来場者が多かったこと。ノートPCだと思っていたものが、変形してタブレット端末になることに、多くの人が驚きの声をあげた。これほどまでに反応がよかったのは過去に例がない」とする。

 吉田社長が「過去に例がない反応の良さ」と語る理由は、数字の観点からも示される。

 それぞれの体験会場でアンケートを収集した結果、事前の調査では、次に買い換えるPCをUltrabookにしたいと回答した人が15%に留まっていたが、この体験イベントに参加し、Ultrabookの説明を聞いた人では、22%が「とても購入したいと思う」と回答し、68%の人が「購入したいと思う」と回答した。つまり、回答者の90%がUltrabookを購入したいと回答したのだ。

 さらに、興味深いのは、一般的なノートPCに比べて2万円高くてもUltrabookを購入するか、という質問に対して、87%の人がUltrabookを購入すると回答した結果がでた点だ。

 コンバーチブル型や薄型、軽量、短時間での起動といったUltrabookならではの価値を認める来場者が多かったことが裏づけられる。

Ultrabookで攻勢をかけるインテル

 インテルでは、Ultrabookのさらなる価値訴求がPCの購買にもつながるとして、今後もUltrabookに関する販促活動を強化していく考えである。

 同社では、11月22日からUltrabookの新たなテレビCMを開始。テレビCMと連動したモバイルアプリケーションの提供や、インテル公式Facebookを利用したプロモーション、若年層に向けてUltrabookを訴求する「The PUBLIC Powered by Ultrabook」の開催などを予定している。

 インテルの山本本部長は、「この1年はUltrabookに始まり、Ultrabookに終わったが、今後も、ライフスタイルをより楽しくできる提案、新しい層に対して、新しいUltrabookを訴求していく提案を積極化したい」と語る。

 2年目を迎えたUltrabookは、PC市場活性化の起爆剤になりそうだ。

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