インターフェースや駆動時間を大きく拡張する
「キーボード・ドッキングステーション」
キーボード・ドッキングステーションは、ごく一般的なノートPCのキーボード部そのままだ。アイソレーション(飛び石)タイプのキーボードで、キーピッチは約17mm、ストロークは約1.7mmとなっている。見た目のコンパクトさに対して意外に余裕の感じられるデザインで、配列も標準的で快適にタイピングできる。タブレットに合わせてキーを無理矢理狭い場所に押し込んだということがなく好印象だ。
フラットポイント(タッチパッド)は左右クリックボタンが独立しているタイプだ。パッドのサイズ自体は小さめだが、指滑りよく快適に利用できる。
インターフェースは、本体右側面に有線LAN(1000BASE-T)端子、USB 2.0端子が配置されている。手前側にある丸いホールは、付属スタイラスを収納する部分だ。その隣にあるスイッチは、ペンを取り出すためのリリーススイッチで、これを操作しなければ基本的にスタイラスがこぼれ落ちてしまうということはない。左側面にはUSB 2.0端子とアナログRGB端子があり、電源コネクターも並ぶ。
キーボード・ドッキングステーションにSTYLISTIC WQ2/Jを設置して「ノートPCスタイル」にすると、ヒンジまわりがゴツいという感覚があるが、実際に使ってみると特別な違和感があるというほどではない。
ディスプレーを閉じると、タブレットを受け止めている部分が本体からせり出す形になる。一方、底面側はすっきりと黒く平らに整えられ、大きなバッテリーが配置されている。
タブレットスタイルが非常にスッキリしているだけに、ノートPCスタイルになると厚みを感じる方はいるだろう。しかしこの形でも重量は約1.70kgしかないわけで、約10.7時間(FMVWJQ2N5)/約11.0時間(FMVWJQ2N3)という駆動時間を実現するバッテリーも兼ねていることを考えれば、“母艦”としての価値は非常に高い。


