オーバーヘッド型ながら携帯性抜群!
堅牢な作りのパイオニア「SE-MJ591」
パイオニアのオーバヘッド型の「SE-MJ591」(実売価格2万5000円前後)は、コンパクトに折りたたむことができ、持ち運びにも便利なモデル。
ヘッドバンド部のスライダープレートやハウジングを支えるハンガー部を金属部品として剛性を高め、タフな使用にも耐える作りになっている。また、振動板のエッジ部分に内部損失の高い新素材を採用し、中低域の歪みを低減。低共振構造の採用で音のにごりを抑え、クリアーな再現を追求している。
オーバーヘッド型ではあるが、ハウジングなどはコンパクトで装着時はイヤーパッドが耳の上に乗る。着け心地はというと、かなり軽量なのだが側圧が強めなこともあり、少々圧迫感はある。
しかしながらレザー風素材のイヤーパッドの感触はサラっとしていて心地良かった。
骨太でがっちりとした低音
スケール感豊かな再現
音質評価
- 解像感 :★★★
- ボーカル:★★★
- 低音 :★★★★
- 音場感 :★★★★
クラシックではコントラバスなどの低音が骨太で力強く、男性的な筋肉質の再現になる。音の響きも堂々としていて雄大だ。
ジャズのウッドベースも弦の太さを感じさせるリアルな再現だし、力強さと深みのある胴の鳴りのバランスはかなりレベルが高い。トランペットの鳴りも筋肉モリモリの厚みのあるものだが、どっしりとはせずに反応良く音色の変化を細かく伝える。
ポップスもやはり骨太な再現で、どちらかというとあまり高域の解像感よりも音の厚みを重視する傾向。音圧的なダイナミックさと、中音域の厚みで音楽を力強く聴かせる。
そのため、アニソンでは女性の声がクリアーではあるものの、透明感や繊細さがやや失われがち。水木一郎など、男性のパワフルなアニソンを存分に味わいたい男らしいサウンドと言えそうだ。
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