このページの本文へ

すべてがパワーアップ Wi-Fi接続でスマホ・タブレットに直接転送

新世代ドキュメントスキャナScanSnap iX500登場

2012年12月10日 11時00分更新

文● 二瓶 朗 撮影●篠原孝志(パシャ) 

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

この記事は平成24年11月22日発売の週刊アスキーから転載し、お届けしています。

年末年始の書類整理はドキュメントスキャナにお任せ! でもどれを買えば……? 今冬のトレンドをヨドバシカメラ マルチメディアAkiba PCサプライ専門チームの仲川祐也さんに聞いてみた

大掃除&年賀状――年末年始は怒涛の書類整理が待っている!

 2013年もいよいよ終盤。今年もまた師走がやってきた! あれこれ忙しい年末年始は書類の整理整頓が必要な時期でもある。

 職場では、大掃除で名刺をはじめとする紙資料の整理、そして年始にはオフィスに積まれた年賀状が待っている。家庭でも、子供が学校からもらってくるプリントや図画工作、レシートや各種領収書、そしてもちろん個人宛の年賀状も……。

 最近では、手首に“ライフログバンド”を巻く人が目に付くようになった。昨今のライフログ流行りで、忘れてしまいがちな身の回りのものをこまめに記録しておこうという動きも盛んになっている。要するに、さまざまなモノにまつわる思い出もデジタル保存したいという需要が増しているのだろう。

 そういった需要を満たす1つの解決策が、ドキュメントスキャナの導入。紙であればたいていのものをデジタル保存できることはもはや常識。そして新製品の登場で、これまでスキャンが困難だったモノのデジタル化もコンシューマーレベルで実現している。

年末年始は書類整理に悩まされる季節だ

 あとはどの製品を購入すべきかだが、それは個人の事情によって千差万別だろう。そこで今回は、製品情報を網羅しつつ、常に購入希望者とも接している量販店の専門スタッフ氏にお話を伺い、使い方に合った製品をおすすめしてもらうこととしよう。購入を検討している読者の参考になれば幸いだ。

 今回お話を伺ったのは、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba PCサプライ専門チームの仲川祐也さん。長年にわたって、ヨドバシAkibaのドキュメントスキャナ売り場を担当している達人だ。

── ここ数年のドキュメントスキャナ全般の販売動向を教えてください。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba PCサプライ専門チームの仲川祐也さん

仲川さん 「好調な売れ行きを保っています。特に、複数枚を一気に読み取れるADFを搭載した上位機種の購入を検討する方が多いようです」

── 用途には大きく分けて、個人(家庭)用とビジネス用の2つが考えられると思います。購入されるお客様の比率は?

仲川さん 「あくまで体感ですが、比率的にはビジネス6割、個人4割というところでしょうか。ただ最近はオフィスで共用するのではなく、個人業務を効率化するために購入して自分のデスクに置きたいというケースが多くなっているようです。それを考慮すると、ビジネス利用が8割、家庭内利用が2割と言い換えられるでしょう」

── ドキュメントスキャナを購入される方の具体的な使い道はどのようなものでしょう?

仲川さん 「ビジネスで使われる方ですと、やはり溜まっている書類を整理したり、片付けたりという用途が多いようです。あとは名刺の整理ですね。個人の方だと、レシートや家計簿的なものをスキャンしたり、処分しにくい文書をデータ化するのに使っているようです。やや年配の方ですと、年賀状の整理に使われるようですよ」

── ユーザーがドキュメントスキャナに求めている機能とは?

仲川さん 「以前なら、ドキュメントスキャナはパソコンに接続して使うことが当たり前でした。しかし最近ではタブレットなどから直接操作したいと考える方が増えているようで、その場合はモバイル機器と接続するためのWi-Fi搭載が重視される機能ですね」

ADFおよびWi-Fi機能の搭載機を求める声が多いという

── この冬のトレンドは?

仲川さん 「これまでなかったタイプのドキュメントスキャナが登場しています。PFUのScanSnap SV600は、普通のドキュメントスキャナなら裁断しないとスキャンできないようなものでも、そのまま読み取れるのが大きな特徴です」

── では年末年始にオススメのドキュメントスキャナを選ぶとすれば?

仲川さん 「大きかったり、厚みがあったりする文書をスキャンする機会があるなら、いまお話したScanSnap SV600を、ビジネス書類を大量に読み取りする機会の多い方にはScanSnap iX500をオススメしたいですね」

PFU製品をお求めになる方はリピーターが多いですね(仲川さん)

── PFUの2製品がイチオシとなりましたが、同社の製品には特徴があるのでしょうか?

仲川さん 「現在使っている製品の後継機を求める方が多いようですね。いわゆるリピーターです。

 PFUのドキュメントスキャナは、ハードウェアに加えてソフトウェアも自社開発されていて使い勝手がよいところが気に入られているのではないでしょうか。また、同社が業務用の製品もずっと作り続けており、ドキュメントスキャナのノウハウが豊富にあることをご存知の方も少なくありません。

 さらに最近では、WindowsだけでなくMacを使う方が増えているようですが、PFUの製品にはWin、Mac両方のドライバーが同梱されているので、複数OSを使い分けている方にもメリットが大きいようです」

── ありがとうございました!

ScanSnap体験イベントがヨドバシカメラで開催
11月30日から12月18日まで

 11月30日から12月18日まで、以下店舗のヨドバシカメラにおいて、ドキュメントスキャナ「ScanSnapシリーズ」の体験イベントが開催される。実機の展示およびデモンストレーションが行なわれ、イベント中のScanSnapシリーズ購入者には購入特典として、活用方法がわかるガイドブック『ScanSnap Perfect GuideBook』が1冊プレゼントされる(なくなり次第、終了)。

イベント情報
日付 場所
11月30日~12月1日 ヨドバシカメラ マルチメディア梅田
11月30日~12月1日 ヨドバシカメラ マルチメディア博多
11月30日~12月1日 ヨドバシカメラ マルチメディア横浜
12月4日 ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
12月7日~12月8日 ヨドバシカメラ マルチメディア仙台
12月7日~12月8日 ヨドバシカメラ マルチメディア札幌
12月11日 ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
12月14日~12月15日 ヨドバシカメラ マルチメディア吉祥寺
12月14日~12月15日 ヨドバシカメラ マルチメディア京都
12月18日 ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba



改ページ




ScanSnap iX500とSV600、どっちを選ぶ?

 前ページでは、PFUの「ScanSnap iX500」と「ScanSnap SV600」がファーストチョイスだった。ではさっそく、それぞれの製品概要を以下にまとめ、その特徴を把握しておこう。

●ScanSnap iX500

ScanSnap iX500。直販サイトで4万9800円、ファイリングソフト同梱のデラックス版は5万4800円

 PFUのドキュメントスキャナのラインナップで最上位機にあたる製品。新開発デュアルコアCPU「GI」プロセッサーを搭載し、データ化が非常に快適だ。

 Wi-Fi機能を標準搭載し、スキャンデータをパソコンへワイヤレスで送信可能。また、タブレットやスマートフォンからの操作もできる。読み取り速度は両面で毎分25枚・50面。名刺や年賀状のスキャン時には欠かせないOCR機能(文字検索可能なPDF作成)も備える。書類の大量読み取りに優れたドキュメントスキャナといえるだろう。

新開発の「GI」プロセッサーによってスキャン速度などが向上。また、業務用スキャナのノウハウを反映したことで耐久性や給紙性能もアップ


●ScanSnap SV600

ScanSnap SV600。直販サイトで5万9800円(ファイリングソフト同梱)

 デスクライトのような外観が特徴的。広げた書類を上方からスキャンする。読み取りサイズは最大A3ヨコで、雑誌の大半は見開きがOK。そしてなにより、おいそれと裁断できない貴重な冊子をそのままの状態でデータ化できるのが最大の強み。また、冊子スキャン時特有の傾きやゆがみも補正してくれる。

 さらに、ADF搭載のドキュメントスキャナが不得手な原稿をデータ化できるのもポイントだ。たとえば子供が描いたクレヨン画は、画材が読み取り部分に付着してしまう恐れがあるので通常のドキュメントスキャナではデータ化しにくいが、このScanSnap SV600なら接触せずに読み取れる。

冊子を見開きにした際のゆがみを自動補正してくれる。しかもページを押さえた指の跡を消去する機能付!

 この2台で自分の使い方に適合したほうを選べば、大掃除での書類整理も怖くないだろう。定型サイズの書類・名刺などはScanSnap iX500で高速かつスムーズに読み取ってデジタル化。他方、判型の大きい用紙やバラバラにできない冊子、子供の作品などなどはScanSnap SV600でスキャンすればいいだろう。

 そして何より、不要な書類に対する未練を捨てることが重要だ。データ化さえすれば後々参照&文字検索までできるのだから、ここはもう割り切ってスキャン→確認→ごみ箱へ、という作業を繰り返して片付けを進めていこう。




改ページ




読み取り後の画面。年賀状の表と裏がビジュアルで保存されるうえ、OCRによって差出人の住所がデータベース化される

ScanSnapを使った年賀状整理で
新年のスタートダッシュを決めよう!

 そして、年末の片付けが終了したら、今度は年始の年賀状整理だ。そのまま放っておけばほとんど役立たない年賀状だが、整理しておけば自分の人間関係を如実に表すデータベースとして活用できるというもの。送付し忘れた人へ返礼したり、翌年の年賀状作成がラクになる。

 年賀状の整理に活用したいのは、やはり連続・高速読み取りに優れたScanSnap iX500。

 ScanSnap iX500と連携できるソフト「楽2ライブラリ Smart」を使えば、ワンプッシュで年賀状を複数枚スキャンしてOCR化まで自動で実行でき、あっという間に年賀状の整理整頓が完了する(ソフト同梱のデラックス版も発売中)。

様々な紙文書の整理に適した「楽²ライブラリ Smart」。ScanSnap iX500との併用で年賀状整理をはじめ書類整理に威力を発揮する

差出人の住所データなどを参照し、年賀状のデータを並べ替えてバインダで整理できる

 筆者も実際に2013年に届いた年賀状を整理してみた。年賀状の束をADFにセットして読み取りするだけで両面が読み取られてデータ化されていく。バインダを自分で作成して年度や関連で分類すればあっという間に整理完了だ。

 もちろん住所データはエクスポートできる。意外な機能として「お年玉付き年賀ハガキの当せん確認」機能がある。調べてみると、意外に当せんしていることが……? ぜひこちらも試してほしい。

お年玉付き年賀ハガキの当せんを確認できる愉快な機能。当せんしたハガキには付箋が付加される

 これからの大掃除にドキュメントスキャナは欠かせない存在と言っても過言じゃない。オフィスや家庭を綺麗にする“掃除道具”として大活躍しそうだ。そして年賀状整理にも大きな威力を発揮して、新年のスタートダッシュにも貢献してくれそう。

 年末年始に向けて、片付け意欲がむらむらと湧いてきたなら、ぜひドキュメントスキャナの導入を検討してほしい。

■関連サイト

提供:PFU

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン