高機能ゲーミングモードの究極系
Logicool「G510」
実売価格:8780円前後
製品情報
ここで紹介するロジクール製「Gaming Keyboard G510」と、次に紹介するA4Tech製「G800V」は、一見似たもの同士に見えるが、前者は機能山盛りで遊び心タップリの高級機、後者はコストダウンをしつつもゲームに必要な機能だけを揃えたエントリー機という感じだ。まずは高級ゲーミングキーボードの代表格、G510からチェックしてみたい。
G510の特徴は豊富な装備だ。16万色から選択できるキーボードバックライトは暗い部屋での視認性を高めてくれるし、専用液晶ディスプレイは時刻やメモリー使用量などのほかにゲームで有用な情報を表示することができる。さらにキーボード側にUSBオーディオのチップを載せており、キーボード側のヘッドフォン・マイク端子にアナログヘッドセットを直接接続して利用できる。これらはゲーミングキーボードの本質からはちょっと外れた要素だが、気分を盛り上げてくれる/便利な環境を作るという点では評価すべき装備といえる。
さて本製品の真髄はといえば、左手側にびっしりと配置された18個のマクロキー、本製品では「Gキー」と呼ばれているキーの存在だ。設定ツールとキーボード自体の登録機能で好きなキーやマクロを割り当てられるのは先の「Blackwidow Tournament Edition」と同様だが、本製品では割り付け先がGキーに限定されている。Gキー以外のキーの変更は原則不可なのだ。
Gキーはゲーム中のクイックチャットや簡単な指示をワンキーで出すような場合に威力を発揮するが、左手側にしかないので使われないキーも出てくる。特にFPS系だと指揮官系のキャラでないかぎり、WASDのキーから手を離せないことが多い。ゲームによってはGキーの使用を封印せざるを得ないのが残念だ。
ただひとつ残念なことは、キーがメンブレンという点だ。打鍵音がソフトだというメリットはあるが、キーがやや重い。「6Gv2」の黒軸版よりもやや軽い感じだが、メンブレン独特のクニャッとした印象なので、打鍵感のキレも今一つだ。
キー配置は手前が高く、奥に行くほど低いという独特な設計だが、手首への負担は少なめなのは多いに評価できる。軽快な打ち心地だが全高の高い製品を使うか、やや劣るが平坦な製品を使うか、こればかりは実際に試してみて判断してほしい。
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