安価だが実用性重視
Razer「G800V」
実売価格:3680円前後
製品情報
次に紹介するのは、メンブレンスイッチと多量のマクロキーを搭載しながら、実売3000円台という価格で人気の高いA4Tech社製「X7 G800V」を紹介しよう。先に紹介した「G510」と対照的な存在なので、比較しながら読んでいただけると幸いだ。
まず印象的なのはWASDとカーソルキーだけが赤く、他のキーより微妙に高く作られている独特の設計だ。バックライトのない製品だが、これならよそ見をしながらゲームしていても手探りでWASDを探し出すことができる。
しかし本製品のキモは、なんといっても合計16個のマクロキーの配置。G510では左手のみで操作するようになっており、WASDから手を離せないゲームの場合はまったくといってよいほど死にキーになっていた。しかし本製品では上下左右にうまく散らしてあるため、WSADに左手を置いていても使いやすくなっている。
特に注目したいのは左手側の4つと、スペースバー付近の5つのマクロキーだ。左手側は楕円形かつ放射状に配置されているので、WASDの操作中でも小指で押せる(それでも全部使うのは難しいかもしれない)。スペースバー下には5つのキーが配置されているため、ジャンプの瞬間に誤爆する危険性はあるがアクセスしやすい(誤爆しにくい位置のキーだけ使うとよいだろう)。
さらにマクロのセットは5セット記録でき、キーボード上のボタンで瞬時に切り換えられる。G510のように大きなインジケーターがないため、今使用中のプロファイルを見分けるのが困難だが、切り換え時のラグがほとんど感じられないのは非常に良い感じだ。
デザインや質感、細部の処理など価格なりに我慢しなければならない点はあるが、G800Vは実用的なマクロキーを装備したという点で評価に値する。さらに全高も低く抑えられているので、手首への負担も少ない。
WASDの手触りが独特なので文章入力向けとは言わないが、ゲームに特化した入力デバイスを求めているなら、コストパフォーマンスも高く非常にオススメできる製品といえる。
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